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お心がけ

作者: 三芳野

 うちの地元福王町では別れ際のあいさつに「お心がけ」という言葉を使う。

 使用例としては「さようなら、お心がけ」というのが基本である。

 これには由来がある。50年ほど前、夕時に無灯火の車が人身事故を起こし、そのまま死亡事故となった。

 その時轢いた車の主が早めの点灯を心がければ人を死なすこともなかったのにと語った。

 このことから「早めの点灯、お心がけ」という挨拶が生まれ、今では短くなり「お心がけ」という言葉になったのである。誰でもなりうる、交通加害者にならないよう心掛けるいい挨拶である。

 ただこの話には別の説もある。

 死亡事故を起こしたところまでは一緒だが、事故の後夕時に車のライトをつけ忘れていると耳のそばで「早めの点灯、お心がけ」と何者かに声をかけられた。この声に驚いたがライトをつけ忘れていたことに気づいてすぐに点灯した。このことを人に話したところ、それはいい話だなとみんなに広まり「お心がけ」という挨拶が定着したとのことである。

 怪談好きとしては後者である方が良いと思うが、自ら試す勇気は全く以て持ち合わせてはいない。

 実際に聞いた人はすぐにライトをつけたらしいが、無視してライトをつけないとひどい目にあったりするものなのだろうか。興味が尽きないが検証する気はないので話はここまで。

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