キノの旅
時雨沢恵一さん著、電撃文庫さん出版。
2000年から続いている、短編連作の人気シリーズ。2016年6月現在、19巻まで刊行されています。
小説は本編以外にもパロディの「学園キノ」シリーズ(既刊5巻)があり、また、過去にはアニメ化やゲーム化等もされているそうです。(拝見してないんですが。すみません)
旅人キノと言葉を話せる二輪車のエルメスが、様々な国を訪れては去っていきます。
ファンタジーのような、近未来SFのような、不思議な雰囲気の世界観。
多くの場合、キノが各都市国家に滞在する期間は3日間。基本的にキノは旅人であり傍観者なので、良い国も悪い国もただ通り過ぎて行くだけ。
松本零士さん作『銀河鉄道999』(名作!)に影響を受けたと言われると納得ですね。
シニカルかつ寓話的で、皮肉だったり悪辣だったり無情だったりもするんだけど、根底には優しさが静かに流れているような、そんなお話です。
メイン主人公:キノは、10代前半で少年のような少女。リヴォルバータイプの拳銃(ハンド・パースエイダー)と三丁のライフル(カノン、フルート、森の人)を操る凄腕の銃器使い。愛機エルメスとの掛け合いが軽妙。
そしてその他に時折、シズと陸とティー、師匠と相棒、フォトとソウ、それぞれのお話、等々が入ります。
毎回、時雨沢さんのあとがきが楽しみな本です。
黒星紅白さんの挿絵も素晴らしいです。もうこの方以外の絵では想像出来ないくらい。
主人公キノの独特な感じがとても好きなんですが、それとはまた別格で、私、陸が大好きなんですよね……!
忠義に厚く賢い喋る犬。楽しくなくても生まれつき笑っているような顔。
実際に出会えたら多分陸には見向きもされないんだろうなとは思いますが、シズ様の話を思う存分聞いてあげて全身ブラッシングして撫で回して心ゆくまでモフモフしたい〜!
はぁ、妄想が滾ります……。
ちなみに私が一番好きな話は、11巻の「アジン(略)の国」でした! 読み飛ばさせておいて(笑)あとからジンとくる感じがね、とても良かったです。耳暗記できる師匠まじスゲーっす。




