表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
持病日記  作者: 俺野兎
9/12

大腸憩室症,憩室出血

皆様は「憩室」という言葉をご存じだろうか。

おそらく、初めて見たという方が大半だと思う。

かくいう私も、自分が下血して病院に行って、初めて知ったのだが。


5年前のある日、下痢をした。

下痢はしょっちゅうのことなので、何も疑問はなかったのだが、出たのが便ではなく血だったから驚いた。

しかも、まさに赤ワインの色をした血。

流したとき、本当に赤ワインを流したようになったのを鮮明に覚えている。


夜だったが、これは本当にマズいのでは?と思い、急いで総合病院に行った。

ところが、患者が多くてなかなか診てもらえず、長い時間待たされた。

その間も、何度もトイレに行って、そのたびに赤ワインを放出した。

よく漫画などの格闘シーンで、傷を負って出血した人が、力が入らないとか、クラクラするといった場面があるが、まさに、それを体感した。

本当に、力が入らないのである。

歩くのがしんどい。

イスに座っていられない。

意識しないと体が倒れていってしまう。

そのとき、座るのも力がいることを知った。

もちろん、頭ももうろうとしている。


やがて名前を呼ばれたが、返事をするのがやっとで、立つことなど出来ない。

看護師さんが車いすで、連れて行ってくれた。


ベッドの上で診察を受けた。

診察の後、ベッドで休んでいたのだが、のどが渇いたのでペットボトルのふたを開けようとしたところで意識が遠のいて、ベッドから落ちてしまって大騒ぎになった。


その後、検査を受けたが、どんな検査だったかなど全く覚えていない。

そして、先生から告げられたのは「大腸の憩室から出血している」とのこと。

ただ、どこから出血しているかを調べるのは大変困難で、突き止めても、そのときに出血が止まっていることがほとんどで、意味をなさないと言われた。

そのときには下血は止まっていた。


では、憩室とは何か?

憩室とは、消化管壁の一部が外側に突出し、袋状になった状態をいう。

憩室は食道、胃、十二指腸、小腸、大腸のいずれにもできるが、大腸にできることが一番多い病気で、「大腸憩室症」と呼ばれる。

慢性的な便秘や加齢などにより腸管内圧が上昇することが主な原因とされている。

自覚症状がない場合も多く、検診などで偶然見つかることもある。

大腸憩室自体は悪いものではなく、ほとんどの憩室症では症状はみられないが、炎症を起こす「憩室炎」や出血を起こす「憩室出血」といった合併症を引き起こすことがある。

憩室出血は男性に多い傾向があり、自然止血率は70~90%程度で、死亡率は1%程度。

まあ、これで死ぬことはないようだ。

40歳以上の中高年者の大腸に憩室があることが多く、近年、大腸憩室炎や大腸憩室出血は増加傾向にあり、再発率も高い。

特に、憩室出血では1年以内に再度出血を起こす確率が20~35%といわれている。


先生から、再発する可能性はあるが、それがいつかは誰にもわからない。明日かもしれないし、一生ないかもしれない、と言われた。

そして、帰らされた。


後日、掛かりつけのクリニックでその話をしたら、先生から、病気の内容よりも「気を失ってベッドから落ちるような人をよく帰らせましたね。普通だったら一日は入院させますよ」と、そっちを驚かれていた。


その2年後くらいに、また赤ワインを放出してしまった。

ああ憩室出血か、といった感じで、客観的に受け止めることができた。

前回も、特別な処置をしてもらったわけではなく、自然に出血が止まったので、病院に行っても同じことになるだろうと思い、放っておいたが、長引くようなら病院に行く覚悟はあった。

翌朝、普通にいい便が出て、2度目の憩室出血は終わりを告げた。


最後に、憩室症の予防法を。

・食物繊維を多く含むバランスの取れた食事。

・十分な水分摂取。

・適度な運動を習慣づける。

・便秘をしないよう、早めに対処する。


最後の以外は、ほかの持病でも聞き飽きている。

幸い、俺は便秘をしたことが一度もない。

むしろ、出過ぎて困っている。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ