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持病日記  作者: 俺野兎
8/12

白内障,黄斑上膜

前回で、眼の手術を4回したとお話したが、網膜剥離の硝子体手術以外の3回は、白内障が2回と黄斑上膜が1回だ。


もともと、硝子体手術を50歳を過ぎて受ける場合は、遅かれ早かれ白内障が出るので、白内障の手術も同時にやってしまうらしい。

ただ、硝子体手術をしてくださった先生によると、水晶体がきれいだったので残したとのことだった。


しばらくは普通に見えていたのだが、 1年を過ぎたころに視力が下がり、クリニックに行くと、白内障が出ているとのこと。

やはり硝子体手術の影響らしい。

日帰りでしてもらえるとのことで、後日、そのクリニックで手術を受けた。


白内障は、眼の中でレンズに当たる水晶体が濁って光を透過させにくくなる病気である。

これは治らない病気なので、水晶体を袋から掻きだして、人口のレンズを入れることになる。

これで見えるようにはなるのだが、ピントの調節はできなくなる。

もともと、水晶体は、チン小体という繊維で周りを引っ張られており、その端は毛様体という環状の筋肉主体の環にくっついている。

つまり、毛様筋が収縮すると、ピンと張っていたチン小体がゆるみ、もともとの水晶体の弾性で厚くなって、近くにピントが合うようになる。

毛様筋が弛緩すると環が大きくなるので、チン正体がピンと張って水晶体を周りから引っ張って薄くして、遠くにピントを合わせるのである。


だが、人口のシリコンのレンズを入れたら、それができなくなるので、ピントは近くに合わせるか、遠くに合わせるかを選択しなければならない。

俺はもともと強い近視だったので、生活様式が変わらないように、近くに合わせてもらい、遠くは眼鏡で補正してもらうようにした。

それでしばらくは、何の不自由もなく、普通に生活することができた。


その2年後、反対の左目に視力の低下が現れた。

クリニックで診てもらうと、またもや白内障とのこと。

これは、加齢によるものと言われた。

で、手術をしてもらって、また普通に見えるようになった。


ところがである。

その1年と少し経ったころに、また視力が低下し、クリニックで診てもらった。

診断は「黄斑上膜」。


黄斑とは、網膜の中で、最も密に視細胞が集まっている部分で、何かを注視したり文字を読んだりするするときには、ここに像を結ばせている。

黄斑上膜とは、書いて字のごとく、その黄斑の上に薄い膜が張る病気である。

そのときは、よくもまあ、次から次へと眼の病気になるもんだと呆れた。

先生から、その膜をはがす手術で元に戻ると言われて、手術を受けることにした。


普通は入院して手術を受けるらしいが、日帰りでしてくれるクリニックも一つあるが、どうする?と聞かれ、迷うことなく、そこにした。


紹介状をもらって、そのクリニックに行き、手術の説明を受け、日を決めた。

そのクリニックは、俺より少し年上かなと思われる眼科医の夫婦で経営(?)されており、旦那さんの方はおだやかな方で、奥さんの方はとってもチャキチャキした方で、歯に衣着せない物言いをされる方だった。


手術が終わって、自転車で家に帰ったのだが、翌日も眼の中が血であふれて見えない状態で、クリニックに行って診てもらった。

先生は、何でだろう?といったこと言われたが、事実は事実である。

明日もこのままだったら、眼の洗浄をするとのことで帰ったが、やはり、翌日も同じ症状であった。

で、クリニックに行って、また、手術室で眼の中の洗浄をしてもらって、視界は開けた。


だが、困ったことになってしまった。

手術の影響で、ものが二重に見えるのである。

それは、右目で見たときと左目で見たときとで、かなり見るものの位置が変わるからである。

また、同じものを見ても、右目と左目では大きさも違って見える。


で、結局、片方の目を主にして、そちらの目に眼鏡の正しい度を合わせ、もう片方は眼鏡の度を違わせて、見えにくくするという方法でやっていくことになった。

どちらの視力も変わらないので、右目を主にして遠くに合わせ、左目の眼鏡の度は近くに合わせることになった。

なので、眼鏡を掛けているにもかかわらず、左目で見ると遠くは裸眼並みにぼやけている。


もともと視力は悪いので、裸眼で0.1とか普通だったが、会社勤めをしていたときの健康診断の視力検査の矯正視力で「測定不能」という称号が与えられた。

視力の欄に、数字以外のものが記入されているのを初めて見た。

わざとそうしているのに。

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