人間年をとれば病気になりますわな
俺は、現在59歳。
若いころには、自分が還暦を迎えるなんて思ってもいなかった。
そんな日が来たら、人間が終わってるなんて思っていた。
そのころの還暦の爺さんは、本当に爺さんだったから。
だが、今の還暦は若い。
この前、同窓会があったが、若いヤツは本当に若い。
反対に老け込んでいるヤツは、本当に見る影もないほど爺さんになっていたが。
俺はと言うと、あつかましいとは思うが、自分のことを客観的に見て若いと思う。
それなりにファッションにも気を遣うし、アニメも好きだし、若くてかわいい女の子にはつい目が行ってしまうし。
しかし、やはり、年をとるということに体は正直だ。
何かと、体が悪くなっていく。
検診を受けて、その結果にショックを受けることにもう慣れてしまった。
血液検査などで、数値として異常な値が出ていても、その自覚症状がないというのがたちが悪い。
昔は成人病と言われていた病気が、現在は生活習慣病と言われるようになったが、名前の通り生活習慣のせいでなってしまったのだから、その習慣が抜けない以上、どうすることもできない。
習慣ってヤツは、子どもの頃から何十年もかけて形成されたものだから、この年になっていくら意識して正そうとしても、気付いたら元に戻っている。
そうして、やがては病気のデパートになってしまう。
適度な運動と正しい食生活。
わかっちゃいるけど、なかなかできない。
そもそもできないから、こんなになってしまったんだよ。
どうでもいいことだが、だいぶ昔に「わかっちゃいるけどやめられない」というフレーズが流行った。
そう、無責任男と呼ばれた植木等だ。
俺が生まれたころのことだから、当時のことは知る由もない。
ただ、同い年のいとこが等という名前だが、植木等からっとったということを聞いている。
話を戻すが、運動不足が毎年約5万人の死亡に関与していて、喫煙や高血圧に次ぐ主要な危険因子の一つとされているという事実がある。
つまり、運動不足で毎年5万人が死んでいるということだ。
これは、怖い。
それとともに腹が立つのは俺だけだろうか。
何で運動不足くらいで死なないといけないんだ。
運動するかしないかなんて、その人の自由じゃないか。
したい人はして、したくない人はしなくて、何かその分何かしたいことに当てたらいいんじゃないのか。
そう思うのだが、そうではないらしい。
運動は、適度にしなくてはいけないらしい。
なんでだと腹を立ててもしょうがない。
人間の体にそういうメカニズムがあるらしい。
そして、正しい食生活。
糖質、塩分、脂、食品添加物・・・。
食事を摂るのに、考えなければならないことが多すぎる。
あれは体に悪い、あれは摂ってはいけない、あれは週に1回までにしなさい。
これじゃ、食べるものがなくなってしまう。
これを積極的に摂りなさい、これを毎朝飲みなさい。
ん、これはさっきのサイトでは毎日は摂るなだったぞ。
ネットの情報では、正反対のことを書かれていることも少なくない。
何が正しいのか、わからない。
白米でなく玄米を食べろ、パンなら全粒粉パンを食べろ、麺ならそば粉十割のそばを食べろ。
もう聞き飽きたが、普通に生活していたら、そんなの無理だ。
というより、そんなもの食わされてまで長生きしたいとは思わない。
だが、問題なのは、好きなように生きて体を悪くして、体中にいっぱい管を通して何年も生きること。
自分も辛いが、家族も辛い。
想像しただけでも体がギュウとなるほど怖い。
お金も掛かるし。
結局、体に悪いと誰もが言っているものは極力とらない、またはできるだけ控える。
体にいいとみんなが言っているものは、毎朝でも食べる。
ただし、嫌いでないものに限る。
ということで、俺の持病を紹介しながら、それにまつわる話を、とりとめなくさせていただこうと思う。
お気に召したなら、お付き合いをよろしくお願いいたします。