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☀️神バズ!~神様とJKと重すぎる愛~☀️  作者: 希望の王
吉本アルファの物語(4)
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第二話:裏切りと決意

アルファの死は、瞬く間に神・日本全土に報じられた。救国の英雄の死は、人々の心に深い悲しみと、そして激しい怒りという炎を灯した。アルファが通っていた神鳴学園では、悲痛な嗚咽が響き渡り、ミカはただただ泣き崩れ、リュウやレンは拳を強く握りしめ、唇を噛み締めていた。


吉本家では、悲しみが限界に達していた。結衣は娘の亡骸を抱きしめ、魂の叫びを上げていた。四葉は、盟主として冷静さを保とうとするが、孫娘の命を奪われた怒りが、その瞳に燃え盛っていた。宗介と拓郎もまた、言葉を失い、ただ静かにその場に立ち尽くすしかなかった。


その頃、二階堂深夜は、テレビで、アルファの死の報告を聞いていた。アルファが死んだ。彼が恋焦がれた、あの輝く瞳の少女が、もうこの世にいない。その事実は、彼の心を激しく揺さぶった。


(俺は……何をしていたんだ……!)


深夜は、アストレア帝国のエリートとして、闇の女王アダマンテから闇魔法の力を借りていた。しかし、アルファへの恋心は、彼の心の中で偽りないものとなっていた。彼女の死は、深夜の心に決定的な変化をもたらした。


「闇の女王よ……私は、貴女を裏切る」


深夜は、遠く火星にいるであろうアダマンテに対し、心の中で宣言した。彼は、自らの意思で闇魔法の力を手放した。彼の全身を駆け巡っていた闇の魔力が急速に収縮し、消え失せていく。


闇の女王は、彼に与えた闇魔法を容赦なく回収したのだ。深夜は、ただの人間となった。かつての強大な力は失われたが、彼の瞳には、アルファへの義理と、アストレア帝国への復讐の炎が宿っていた。


数日後、吉本家の研究室に、拓郎が深夜を呼んだ。拓郎は、アルファの亡骸から、彼女の「空間操作能力」の根源となるDNA情報を、極秘裏に取り出していた。彼の目の前には、透明な液体が入った試験管が置かれている。それは、アルファのDNAから抽出され、人工的に再構築された「人工空間操作能力の魔法」だった。


「二階堂深夜。君に、アルファの力を託したい」


拓郎の言葉に、深夜は目を見開いた。


「これは、アルファの空間操作能力を、人工的に再現した新薬だ。だが、代償がある。この薬を使えば、数日は体中に激痛が走り続け、最悪の場合、死に至る」


拓郎は、疲弊した顔で続けた。「私も自分の体で試したが、不適合だった。この力は、並大抵の人間には耐えられない」


深夜は、試験管を見つめた。アルファの力。彼女が命を賭して世界を守った、その力。そして、その代償。


「やります」


深夜は、迷いなく答えた。彼の瞳には、アルファへの深い愛情と、彼女の死への報復、そして、この戦争を終わらせるという、固い決意が宿っていた。



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