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☀️神バズ!~神様とJKと重すぎる愛~☀️  作者: 希望の王
第八章:吉本アルファの物語(1)
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第四話:吉本家の闇と長女の悲劇

吉本家の歴史には、盟主いのりの偉業の影に隠された、もう一つの悲劇が存在した。それは、いのりの長女であり、ベルーシャと四葉の姉にあたるみゆきの存在である。


みゆきは、生まれながらにして、この世の禁忌中の禁忌とされる「死者蘇生」の魔法の使い手であった。善人であろうと、悪人であろうと、善神であろうと、悪神であろうと、死者を蘇らせるその絶対的な力は、いのりにとって、畏怖の対象であった。


いのりは、その不気味な力を持つ初めての娘、みゆきを恐れた。神として世界の秩序を重んじるいのりにとって、死の概念を揺るがすみゆきの存在は、受け入れがたいものであったのだ。そして、いのりは、信じがたい行動に出る。幼いみゆきを、娼婦として売り飛ばしたのだ。吉本家の盟主としての威厳と、母としての愛情の間で、いのりは最も残酷な選択をしてしまった。


みゆきは、その後1902年もの長きにわたり、性奴隷として強制労働させられるという、想像を絶する苦痛と凌辱を味わい続けた。その間も、「死者蘇生」の魔法は、彼女の内に秘められたまま、誰にも知られることはなかった。


時が流れ、いのりの次女であるベルーシャは、吉本家の血筋でありながら、その能力に悩んでいた。ある日、飲んだくれていたベルーシャは、偶然にも、娼館で働くみゆきと出会う。ベルーシャは、その少女の瞳の奥に宿る絶望と、それでも消えぬ微かな光に、強い同情心を抱いた。彼女は、衝動的にみゆきを救い出した。その時、ベルーシャは、目の前の少女が、血を分けた実の姉であることなど、知る由もなかった。


しかし、ベルーシャが後に「コピー」の能力を得て、みゆきの「死者蘇生」の魔法をコピーした時、その代償として、みゆきが経験した1902年間の性奴隷としての苦痛、凌辱の全てを、ベルーシャ自身が追体験することとなる。それは、ベルーシャの精神に計り知れない負荷を与え、彼女の人生観、そして家族への感情を大きく歪めることになった。


この悲劇的な過去こそが、ベルーシャがアストレア帝国の盟主となり、吉本家、特に母いのりの血を引く四葉と対立する、深い動機の一つとなるのであった。彼女の心には、救えなかった姉への贖罪と、いのりへの複雑な憎しみ、そして、家族の業の連鎖を断ち切りたいという、歪んだ願いが宿っていたのだ。



いかがでしたでしょうか? 第一章は、物語の根幹となる吉本家の歴史と、各キャラクターの背景、そしてベルーシャの動機に深く関わる悲劇を描きました。



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