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☀️神バズ!~神様とJKと重すぎる愛~☀️  作者: 希望の王
おまけ:吉本アルファの学園物語:人間関係編
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2話 訓練が繋ぐ新たな絆

学園でのアルファに対する態度は依然として距離があったが、彼女の特別な訓練プログラムは着実に進んでいた。学長の指示により、アルファの「空間操作能力」を「概念操作」へと昇華させるための、より実践的な実技訓練が日課に組み込まれたのだ。その訓練は、一対一の指導で行われることもあれば、少人数のグループで行われることもあった。そして、ある日、アルファは驚くべき人物と同じグループに配属された。


「吉本……アルファ」


ぎこちなく声をかけてきたのは、かつて神機戦闘訓練でアルファを嘲笑し、最も冷たい視線を送っていた生徒の一人、リュウだった。彼の隣には、いつもつるんでいたレンもいる。二人の表情には、申し訳なささと、どう接していいか分からない困惑が混じり合っていた。


「リュウ……レン……」


アルファもまた、彼らに対する複雑な感情を拭いきれていなかった。謝罪は受け入れたつもりだが、心の奥底には、あの時の屈辱がまだ残っている。


その日の訓練は、仮想空間に生成された複雑な障害物コースを、チームで協力して突破するというものだった。アルファの空間操作能力は、物を動かすという基本的な部分ではまだ未熟な点も多く、細かい操作を要求される場面では苦戦した。


「おい、そこはもっと正確に……!」


リュウが思わず苛立ち混じりの声を出したが、すぐに口を閉じた。かつての彼なら、そこで容赦なく嘲笑しただろう。


アルファは、悔しさに唇を噛み締めながらも、必死に試行錯誤を繰り返した。彼女の能力は、微細な操作よりも、広範囲にわたる巨大な干渉に真価があることを、彼女自身が最も理解していた。しかし、ここでは基礎の基礎から学び直す必要がある。


「吉本、大丈夫か?無理するなよ」


レンが、ぎこちないながらも声をかけてきた。その小さな気遣いに、アルファは少し驚いた。


訓練が進むにつれて、アルファの真摯な努力が、リュウやレンの目に留まるようになった。彼女は、どんなに失敗しても、どんなに体が痛んでも、決して諦めずに練習を続けた。魔力を酷使し、額に汗を滲ませながらも、何度も同じ動作を繰り返す。


ある時、アルファが自身の能力の限界に挑み、突然、苦痛に顔を歪ませた。あの浮遊大陸の時と同じように、体内の血管が悲鳴を上げている兆候だった。


「っ……!」


「おい、吉本! 無理だ! 止めろ!」


リュウが慌てて駆け寄った。彼の顔には、焦りと、純粋な心配の色が浮かんでいた。彼は、目の前でアルファが命がけで東京を救った姿を知っている。その代償がどれほど大きかったか、身をもって理解していた。


アルファは、肩で息をしながらも、首を横に振った。


「だ……大丈夫……。もう少し……できるから……」


その言葉に、リュウはハッとした。彼女は、ただ「英雄」になったわけではない。あの時、命を削ってまで世界を守ろうとした、その強靭な意志が、今も彼女を突き動かしているのだ。


「分かった……! なら、俺たちがサポートする!」


リュウは、即座に判断した。彼は、アルファの能力が今、どのような状態にあるのかを瞬時に見極め、的確な指示を出し始めた。レンもそれに続き、二人はアルファの空間操作能力を補助する魔法を使い、訓練の精度を高めようと試みた。


彼らは、アルファの「英雄」としての側面だけでなく、一人の人間としての弱さや、それでも諦めない強さに触れた。訓練を重ねるうちに、ぎこちなさは消え、互いに衝突しながらも、確かな協力関係が築かれていく。かつてアルファを蔑んでいた彼らは、今、彼女にとっての新たな「理解者」へと変わり始めていた。

特別な訓練を通して、アルファはかつてのクラスメイト、リュウやレンと協力関係を築き始めました。彼らはアルファの真の強さと、それに伴う苦悩に触れ、互いの理解を深めていきます。


次回、最終話「吉本アルファ」としての居場所にご期待ください。

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