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☀️神バズ!~神様とJKと重すぎる愛~☀️  作者: 希望の王
第二章:吉本結衣の物語『はちゃめちゃ一家の日常』
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はちゃめちゃ一家の日常 (2)

「まったく……。あ、そうだ、今日、遠足で向かう先の神社、なんか変な噂があるみたいだよ」


朝食を摂りながら、結衣はスマホを片手に口にした。四葉が作った完璧な卵焼きを頬張りながら、拓郎はげっそりとした顔で新聞を読んでいる。


「変な噂だと? どこの神社だ?」


拓郎が反応する。彼の軍事オタクとしての好奇心は、身体的な疲弊に勝るらしい。


「江戸川区の『伏見稲荷神社』。最近、お稲荷さんの数が尋常じゃなく増えてて、夜になると変な音がするとか、通りかかった人が狐に化かされたとか……。あと、稲荷寿司のお供え物が一瞬で消えるらしいよ」


結衣は友人のSNS情報から得た、半信半疑の噂を話した。拓郎は新聞を持つ手が止まり、その顔に焦りの色が浮かぶ。


「伏見稲荷だと!? そんな、あの神社は昔から狐の神様が多いことで有名だが、最近は特異点として監視対象になっていたはず……。まさか、そこで何か問題が起きているのか!?」


拓郎は立ち上がり、慌ててスマホを取り出した。彼の目の奥には、久しぶりに軍事オタクの輝きが戻っている。


「どうしたの、パパ。そんなに慌てて」


結衣は首を傾げた。彼女にとって、神々の起こす奇妙な事件は、もはや日常の一部でしかなかった。


その時、四葉が静かに口を開いた。彼女はエプロンをつけたまま、完璧な動作で拓郎の茶碗に味噌汁を注ぐ。


「……先日、そこから怪しい魔力の波動を感知しておった。拓郎、お前の出番だぞ」


四葉の言葉に、拓郎はハッと顔を上げた。その顔は恐怖に引きつっていた。


「わ、私ですか!? また精気を吸われるような任務は勘弁してください! お、お腹の子供のために、ここは慎重に……」


拓郎が必死に抵抗するが、四葉は涼しい顔で言い放った。


「馬鹿者。お前の『知識の注入』は、既に別の場所で施しておる。今回は、お前がいつも望む『神の力と軍事知識の融合』の機会を与えてやる」


四葉はそう言うと、拓郎に意味深な笑みを向けた。拓郎は、その言葉に顔色を変え、一瞬で精気を吸い取られたかのように、再びぐったりと座り込んだ。


「あ、ありがとうございまぁす……」


蚊の鳴くような声で礼を言う拓郎に、四葉は満足げに頷いた。


「結衣よ。お前は今日、その遠足で、ワラワの目を補ってこい。もし、何か異常事態に遭遇したら、すぐにワラワに連絡するのだ」


四葉は、結衣の瞳を真っ直ぐに見つめた。その目には、盟主としての厳格さが宿っていた。


「え、私が?」


結衣は、まさか自分が任務に巻き込まれるとは夢にも思わず、目を丸くした。


「うむ。お前は、ワラワと拓郎の子。その血には、神の力と人間の知恵が宿っておる。何より、最近のワラワは、主婦業と治安維持で忙しいのだ。それに……」


四葉は、ちらりと拓郎に視線を送った。


「お前の父は、もはや戦力にならぬ」


拓郎は、四葉の容赦ない言葉に、床に崩れ落ちた。結衣は、そんな両親の姿にため息をつきつつも、言い知れぬ予感に胸騒ぎを覚えていた。


遠足は、まさに波乱の幕開けとなりそうだった。


挿絵(By みてみん)

吉本四葉

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