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☀️神バズ!~神様とJKと重すぎる愛~☀️  作者: 希望の王
【転生JKは無能騎士(笑)】でも最強の固有魔法《クリエイター》で、ラスボス魔女を攻略しちゃいました!?
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茅ヶ崎渚の物語(エピソード0)4話

第4章:神の騎士団と大魔女ユイ


結衣の邸宅での生活は、ナギにとって目まぐるしいものだった。回復したナギに、結衣は自身の正体、そして「神の国」の現状を明かした。


結衣は、この「神の国」を統べる世界神貴族であり、最高権力者である。彼女は、「ゆう様」という謎の存在が、現代日本と神の国で起こる大きな戦争を止めるため、彼の世界級魔法である「幻想魔法」を、自身の命と引き換えに創造した存在なのだと告げた。


そして、ナギ自身もまた、現代日本で不治の病により絶命し、この異世界「神の国」に転生した存在であったことも、結衣の言葉と共に、断片的ながら具体的な記憶としてナギの脳裏に蘇った。


「私が、病気で……死んだ……?」


ナギは混乱した。しかし、結衣の穏やかな瞳は、全ての真実を受け入れるように促していた。自分の転生に、この世界での出会いに、何らかの意味があるのだと。


真実を知ったナギは、結衣の元で、「神の騎士団」の一員となることを決意する。彼女が結衣に抱く、もはや執着に近い並外れた忠誠心、そしてこの世界で自分に与えられた意味を求める心が、彼女を突き動かしていた。その揺るぎない忠誠心は、神の国においても異例とされ、ナギは驚くべき速さで神の騎士団副団長の地位を与えられた。


だが、ナギは生粋のインドア派だった。剣術はもちろん、運動神経もたいしたことない。騎士としての実力は皆無に等しく、その地位は、まさに結衣への揺るぎない忠誠心と、彼女自身が持つ(まだ未知の)特別な意味によってのみ成り立っているものだった。


ナギは、自身の身体能力と与えられた地位のギャップに戸惑いながらも、結衣の傍にいるため、そして彼女を守るために、自身の役割を果たそうと奮闘する日々を送ることになる。彼女の無自覚な依存は、今や「忠誠心」という形に昇華され、新たな物語が始まっていた。


神の騎士団での訓練は過酷だった。周囲の騎士たちからは、その戦力としての無能さを露骨に、あるいは陰で嘲笑される日々を送った。


「おいおい、あの副団長、また剣を落としたぜ。」 「足手まといにしかならねぇのに、なんであんな地位にいるんだか。」


そんな陰口は、毎日耳に入ってきた。剣の訓練では足を引っ張り、実戦形式の演習ではほとんど役に立たない。それでもナギは、結衣の「私の傍にいてほしい」という言葉を胸に、必死で食らいついた。彼女の結衣への絶対的な忠誠心だけは、誰もが認めざるを得なかった。


誰よりも結衣の近くに侍り、彼女の言葉に耳を傾け、彼女のために尽くそうとするナギの姿から、疑いようのない事実として伝わってくるからだ。この忠誠心こそが、ナギがその地位に留まる唯一の理由であり、彼女自身の存在意義にもなっていた。


そんなナギのもとへ、結衣を支える重要な存在たちが現れた。一人は、結衣にとって姉としての立場を持つ魔女。彼女は結衣の過去や「幻想魔法」の秘密を深く知る存在であり、ナギの転生についても何かを知っているようだった。


もう一人は、「ステラ」という組織の団長。この組織は、結衣の古き友である魔女「ステラ」の名前が由来となっており、神の国における重要な役割を担っていた。


これらの人物が結衣と親密に会話を交わしたり、結衣を支える役割を彼らが果たしている様子を見るたびに、ナギは心のどこかで嫉妬の感情を抱いた。彼女は、結衣の傍にいる「特別」な存在になりたいという、無自覚な独占欲を抱いていたのだ。


特に、結衣の「姉」という存在は、ナギがベルに抱いていた「おねーちゃん」という呼称と重なり、その感情を一層複雑なものにしていた。ナギは、この嫉妬の感情とどう向き合っていくかが、今後の彼女の成長における大きな課題となることを、まだ知らなかった。


そして、物語は最大の局面へと向かう。結衣が創造された真の意味が、ここで明確な形となって発揮される時が来たのだ。


神の国に、巨大な戦争が起ころうとしていた。その発端は、世界に生きる全ての魂を人形に閉じ込め、魔法のない、「平等な世界」を創ろうとする、謎に包まれた存在、大魔女・ユイだった。


ユイは、古くから存在し、運命を司る魔法のアヤノ様の予知によってその存在が特定されていた、「人型特級危険種」である。彼女の目的は、この世界の魔法や階級、そして苦しみを伴うあらゆる「不平等」を根絶すること。しかし、その方法は、魂を奪い、人形へと変えるという、あまりにも非道なものだった。


挿絵(By みてみん)

ユイ


さらに、驚くべき事実が明かされる。大魔女ユイは、かつては初代の世界神貴族候補であったというのだ。彼女は、誰かが作ったこの世界を守ることをやめた、「失敗作」として扱われ、その結果「堕ちた女神」となった。その過去が、彼女を魔法なき「平等な世界」という歪んだ理想へと駆り立てたのだろう。


結衣は、この堕ちた女神の野望を阻止するために、ゆう様によって創り出された存在だった。彼女の「幻想魔法」は、この世界に蔓延る混乱を鎮め、真の平和をもたらすための最後の希望。


戦争の兆候は、日々色濃くなっていった。神の国には、ユイの信奉者たちが魔の手を伸ばし、民衆の間にも不安が広がる。ナギは、戦力としては無能ながらも、結衣への絶対的な忠誠心と、転生者としての秘められた力、そして小説家としての洞察力を武器に、この壮大な戦いに巻き込まれていくことになる。彼女の嫉妬は、結衣を守るという使命感へと昇華され、彼女自身の未知の可能性が試される時が迫っていた。




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