表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀️神バズ!~神様とJKと重すぎる愛~☀️  作者: 希望の王
☘吉本四葉☘の物語:『ちっちゃな四葉の大冒険』
159/210

第1話:飴玉の誘惑

吉本家の広大な屋敷の奥深く、普段はほとんど足を踏み入れられない古い蔵の整理を、四葉は一人で行っていた。長年積み重ねられた埃を払い、古びた道具や書物を運び出す作業は骨が折れるんだけど、時折見つかる珍しい品々に、四葉は小さな楽しみを見出していた。


その日、四葉は隅の方で、ひっそりと佇む小さなブリキ缶を見つけた。可愛らしい絵柄のその缶を開けると、中には色とりどりの飴玉がいくつか入っている。どれも懐かしい色と形をしていて、四葉は思わず一つ手に取って、ぺろりと舐めてみた。


その瞬間、不思議な感覚が四葉を包んだ。体が縮んでいくような、幼い頃に戻っていくような、奇妙な感覚。慌てて手鏡を取り出すと、そこに映っていたのは、見慣れた自分の顔じゃなくて、小学生くらいの子供の姿だった。


「えええええええええええええ!?」


驚愕した四葉の叫び声が、静かな蔵に響き渡った。


挿絵(By みてみん)


騒ぎを聞きつけた夫の拓朗が駆けつけ、四葉の姿を見て目を丸くした。事情を聞いた拓朗は、持ち前の知識を総動員して調べ始めた。古い文献を紐解き、薬品を分析した結果、あの飴玉には微量の特殊な成分が含まれていて、それが一時的に体を幼い頃の姿に戻してしまう効果があることが判明した。そして、厄介なことに、その効果は10日ほど持続するという。


「まあ、たまには子供に戻るのも悪くないかもしれませんよ?」 拓朗は苦笑しながら言ったけれど、子供の姿になった四葉が、家でじっとしているなんてできるはずもなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ