第2話「文学少女、新入生に変な影響を与えてる」
第2話は新キャラ登場!
詩音先輩に憧れる1年生・神楽アキちゃんの暴走が始まります。
まさかの“詩の弟子”、誕生……?
新学期も始まって数日――
朝の教室。
こより、ゆい、まながそれぞれ席につきながら、のんびり過ごしていた。
「今年はちょっと落ち着いたらいいなー」
「詩音先輩、いきなり全校放送とかしてたけど、あれがピークだったら助かるよね」
「いや、むしろ今が静かすぎて不安…」
――その瞬間。
「詩音先輩ーーーーーっ!!! ご加護をおおおおおっ!!!」
教室の廊下に突如響きわたる、声量オーバーな叫び。
「え、何!? 何かの宗教始まった!?」
「まって、あれ……1年生じゃない?」
見れば、廊下を全力で走ってくる小柄な女子生徒。
肩には謎の羽根つき詩集を抱えている。
その少女は、詩音先輩の教室に突撃し、土下座寸前の勢いでこう言った。
「弟子にしてください!!
あなたの詩で、わたし、昨日眠れませんでした!! いや、むしろ眠るのがもったいなかったんです!!」
「出たあああああああ!! 早くも後継者出たあああああ!!」
「っていうか“眠れない詩”ってなに!? カフェインなの!?」
詩音先輩はやや照れながら言った。
「……嬉しいわ。詩の火が、新たな魂に宿る時、文学の輪廻が始まるの」
「また名言風だけど内容は無法地帯だよそれ!!」
女子生徒の名前は神楽アキ。
入学早々、詩音先輩の放送を聞いて感激し、即日ファンになったとのこと。
そして今、彼女は休み時間ごとに詩音先輩に“お布施”ならぬ“自作の詩”を献上している。
例:「朝のドアノブにさようならを置いた
今日もきっと まともじゃいられないから」
「……重い! なんか重い!! 1年生の詩なのに胃にくる!」
「こより、なんか後継者どころか新たな詩神が爆誕してない……!?」
こうして――
詩音先輩の“文学の遺伝子”は着実に受け継がれ、
学校は再び、ポエムとツッコミのカオスに包まれていくのだった。
今日の一句:
「文学の DNAって 感染型?」
次回、第3話「文学少女、教室にポエム貼って怒られてる」もお楽しみに!