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四十一から四十五
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躑躅らし 咲ける盛りは 風月満つ 今日貼り飾る 今朝知らしつつ
つつじらし さけるさかりは ふげつみ(つ けふはりかざる けさしらしつつ)
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稚の入る間 爺は問ひぬか 雛に児に 靡かぬ人は 縮まる命
ちのいるま じじはとひぬか ひなにこ(に なびかぬひとは しじまるいのち)
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旅立つか かなりの巨利と 揉めてきて メモと旅記載り 長かった日だ
たびだつか かなりのきょりと もめてき(て めもとりょきのり ながかったひだ)
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旅立つか かなりの距離と 末の世の 絵図と旅記載り 長かった日だ
たびだつか かなりのきょりと すえのよ(の えずとりょきのり ながかったひだ)
45
立ち凌ぎ タカ派とヤクザ 名は知らじ 花咲く宿は 堅気の死地だ
たちしのぎ たかはとやくざ なはしら(じ はなさくやとは かたぎのしちだ)