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三十一から三十五
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朴柏 鷺の鳶跳ぬ 端も辺も 耐えぬは人の 階かとも
もとかしは さぎのとびはぬ へたもへ(も たへぬはひとの きさはしかとも)
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月影の 澄み渡るかな 天の端の 真穴刈る撓 水野家の吉
つきかけの すみわたるかな あまのは(の まあなかるたわ みずのけのきつ)
たわ【×撓】 [名]
1 山の尾根のくぼんで低くなった所。山の鞍部。たおり。
2 枕などに押されてついた髪の癖。
33 29‘
春の鳶 浸り姉ふと 示す鈴 飯と船あり 旅人乗るは
はるのとび ひたりあねふと しめすす(ず めしとふねあり たびびとのるは)
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子の日して 齢が伸ぶる 船の夜の 嬲る負の下婢 端世で慈悲の音
ねのひして よはひがのぶる ふなのよ(の なぶるふのかひ はよでじひのね)
か‐ひ【下婢】召使いの女。下女。はしため。
か‐び【加被】神仏が力を貸して守ってくれること。加護。
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目立たしい 背黄青鸚哥 鬱金印 「合コンいいぜ!」 帰省したため
めだたしい せきせいいんこ うこんい(ん ごうこんいいぜ きせいしたため)