表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイドル!  作者: 闇影 夜
6/10

彼女なりの答え

君が私を探してた人?


って事はあなたが謎だった人だったんだ。

まさか探して数日で見つかるとは。


それで私に何か用事で来たんでしょ。


動画配信を突然やめた理由と

あなたをスカウトに来たんです。


へぇー事務所に頼まれたからとかじゃあないの?

そうじゃないとここにわざわざ来ないと

思うけど。


まぁいいよ。動画配信をやめた理由くらい。

ここから長くなるから覚悟してね。

まず。辞めた理由だけど。

責任感に押しつぶされたそうになったから。

私はねぇ。最初は自己満のために

始めたの。気楽に投稿出来ればいいってそう思ってた。

こっそり投稿するのは趣味程度でいい。

このチャンネルを見てくれるは誰もいないだろう。そう思ってた。

だけどそれも長くはなかった。

ある配信で私の考えを覆すほどの視聴者が

異常に伸びた。

私はその時驚きを隠せなかった。

配信者なら喜ばしい事だろう。

でも私は違う。さっきも言ったが、

仕事にする気はしなかった。

投稿したからには最後までやれとか。

面白いコンテンツを届けろーとか。

視聴者をなっとくするものを作らないと。

それがだんだん私にとっては怖くなった。

そして気づいた。もう配信も投稿もやめようって。

私は考えてた企画も全て辞める事にした。

もう自由になって縛られてたもの全て解放されようって。

気楽にやれる私には責任は重かった。


人ってモチベーションが上がれば

新しいものを作るのに気力も繋がるし、

早く、誰かに共有したいなー。

もっと多くの人に見てほしい。

人気のチャンネルにしたいなー。

そして更なる大きなものにする。

普通ならそう言った人が多いだろう。


自分のまだ知らない発見に興味をもつ。

もっと可能性を広げようって。

まだ何か出来るはずだ。

もっと目指すものがあるだろうって。


私の座右の銘は達成感を成し遂げるより、

今のままを成し遂げる。

人によってはこんな座右の銘の人だっている。

まだ未知の地獄より、今の地獄が楽。


自分の求めてないものに無理して挑戦したって

何も生まれないし、何も成し遂げられない。

いつか自分が必要な時ってその人によって

違うし、やりたい事だって違う。


なら無理して自分の気持ちを押し込むより

自分のありのままの方が、何事も続けられる。

私はそう思って、辞める事を決意したの。


無理して何事にも挑戦するより、今自分が

出来る事を納得するまで全力で全部やり切る。

仕事や資格だって、自分が無理して周りに合わせ

てやるのは嫌い。

自分には自分らしさがある。

誰にも負けてないと思ってる所が、

自分が楽しいと思える瞬間のままが、

変わらないでいる自分が。一番いい。


無理して続けるより自分が楽しい方を私は選ぶ。

無理してでもお金は、私は欲しくないもの。


それが私が辞めた理由よ。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ