私がアイドル?
マネジャーさん。あの子って。
そうよ。間違えない。
私のスカウトしたかった子よ。
やっぱり。そっか。
ヒメカも気になって子って。
そこのあなた。
また来た。何度来ても同じです。
私はやりませんよ。
ヒメカさんとは釣り合いません。
もしかして、私のプロフィールを見たの?
はい。すみません。
なんで謝るのよ。あれは事務所が出してる
私の今までの事が書かれてるもの。
謝る必要なんてどこにもないよ。
それとも、私の経歴で、自信なくしちゃった?
まぁそうよね。友人関係。とか
書かれても困るものね。
でも事実なのは否めないのが、
びびらせてしまったのならごめんなさいね。
マネジャーさんがあなたに興味を持ったのも
本当なの。
それは。分かりました。でもなんで私なんですか?
他に可愛い子とかたくさんいると思いますよ。
うーんあなたは私が推したい人だからかなぁ。
私はあなたにこれだ。と心から響いた。
はぁ。なるほど。
だからもう一度頼みます。
私と一緒に来てください。
じゃあ約束してください。
私の事を何も過去も今後も詮索をしないでください。
私の関係の事はプロフィールの公開は全て非公開。
これが守ってくれるならアイドルをやりますよ。
まぁ誕生日以外とメンバーカラーと出身地
と血液型しか公開しない
みたいなアイドルも中にはいますからね。
何もかも謎のアイドル。ミステリアスで
私は好きですけど。
いいわ。その条件を飲みましょう。
あなたは私が磨いてみせる。
これはスカウトした私にも責任があります。
本人の意思を尊重するのがマネジャーの役目。
だけどせめて名前だけは教えて欲しい。
名前がないと色々と不便だから。
本名は言いたくないので。仮に
ひなかで。いいです。
じゃあひなかちゃんって呼ぶね。
これからよろしくね。ひなかちゃん。
じゃあサインをお願い。事務所に入るには
印鑑とか必要だから。
うん。確かに。確認したわ。
一緒に頑張ろうね。