藍い朝
掲載日:2022/11/25
天高く広がる暗闇、寂しく静かに星は宇宙を覗く。
父と母が僕に向けた愛。まだ幼いあの頃の僕が、愛の浮力に支えられながら見ていたあの星たち。彼らにとって僕の20年間は取るに足らないものだったのだろうか。それとも彼らは僕の勇気を讃えるかな。
僕の存在をみんなに感じてほしい。刹那でもいい。けれど、あの人たちが一瞬でも僕に眼差しを向けてくれる代わりに、僕は自分を愛してくれている人の心を末永く浸食し、蔓延るのだろう。
こんな自分に大きな心を分けてくれて、本当にありがとうと言いたい。例えその愛が僕の心で形造られた虚像だとしても。
藍の空の下、太陽が山々からこちらを覗こうとする前に、僕は静寂を飲み込む。ごめんね。じゃあ、またね。




