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17:骸の聖女イリス②

振り回される腕を避け、躱し、隙をついて地面に叩き付ける。

いくら力があろうと、やみくもに振り回されるだけの攻撃を躱すのはそこまで大変なことじゃない。技術も何もないので、動きを見切ってしまえば容易く投げられる。

そうして動きが止まったところにアイアンクローを仕掛け、零距離で魔術を発動。

普通に放っては無効化されていた光属性であっても、屈折・散乱させるだけの距離が無ければ直撃させられる。


そう、このボスの能力は光の屈折。

それにより光属性の魔術は無効化され、自分の位置を誤魔化し攻撃を仕掛けていた。

魔力視なら見破れるが、継続使用するとMPがどんどん減っていくし、遠距離では本来有効な光属性が無効化されるため、効率の劣る属性を使用せざるを得ない上魔力視との併用で攻撃に使えるMPが少なくなる。

魔力視を使わなければ攻撃を当てるのも避けるのも困難ときた。おまけに掴まれてしまうと怪力で逃がさないうえ呪い状態にまでしてくるから、とにかくめんどくさい。

絶対に序盤に出てくるボスじゃない。少なくともある程度スキルが増えてから攻略する奴だ。(ミイラだから)腐ってないけど早すぎたんだ。


そんなことを考えながらも体は動く。振りかぶられた腕を弾いて崩れたところにアイアンクロー、そのまま大外刈りで叩き落とし、


「ソーラーブラスト!」


陽光属性の砲撃をぶちかました。

反動で吹き飛ばされるのに合わせて距離を取る。距離が近すぎたせいで自爆した手が痛いが、かなり手応えを感じた。

これで倒れてくれていればいいのだが―――


「まだ足りないの?まずいな。」


起き上がってきた。とはいえその体はボロボロで、もう一発当てれば倒せそうなくらい消耗しているようだ。

問題はそのもう一発を放つだけのMPが無いことだ。

先ほどの魔術でMPはほとんど使ってしまい、残りは魔力視の使用で精一杯。魔力視を使わなければ魔術は使えるが、そうすると近接で捉えるのが困難になる。捉えた後で魔力視を解除、魔術を構築するのは時間がかかるため、その間に殴られて終わりだろう。一発でも貰えば終わりなのは変わっていない。むしろさっきの首を絞められたダメージや自爆した影響が残っているため、いわゆるオワタ式状態にまでなっている。

MPが無い以上後は格闘で削りきるのみ。幸い相手の攻撃手段は腕を振り回して殴るだけ、厄介な光の屈折は魔力視で見破れる上、残りHPももうあと僅か、格闘だけでも余裕だろう。

ようやく立ち上がったところに接近戦に持ち込むため距離を詰めようと―――


「………は?」


気のせいでしょうか、ボスの周囲に光球が浮いています。それも4つ。

そこからかなり大きい魔力を感じます。

おまけにこっちをロックオンしているようです。

そして輝きが強くなりレーザーを放ってきました。


「えっ、ちょっ、まっ、~~~っ!」


あっぶなっ!今掠ったっ!

1発目を躱し、2発目を避け、3発目で体勢を崩したけど4発目が当たらない位置に移動したまではいい。

けど4発目が曲がってこっちに来るなんて誰も思わないでしょ!目の前ギリギリだったんだけど!

今回は偶然躱せたけど、これを何度もやられちゃ確実に被弾する。どうやら連発はできないみたいで、光球は輝きを失ってるし魔力も感じられない。

なら、この隙に接近して決める!


「っおおおおぉっ、はあっ!」


雄たけびを上げながら駆ける。

あともう数歩のところで一つだけチャージが完了したのか1発撃たれたけど、それだけならっ!

頭を狙ってきたレーザーを首を傾けるだけでぎりぎりで躱し、同時に回避強化で一時的に上がった身体能力で一気に距離を詰める。

ここまでくればっ!


「は、あ、あっ!せいっ!」


振りかぶられた腕を弾き、駆けてきた勢いのままボディーブロー!

突き出された顎を掌底でかち上げ、そのまま頭蓋を掴み地面に叩きつける!

地面に落ちた頭部に思いっきり足を振りかぶってからのサッカーボールキック、さらにストンプで追撃。

振り回される腕を取ってうつぶせに地面に押し付け、アイアンクローで締め付け、地面に叩きつける!

三度、四度と叩きつけるたびに抵抗する力が弱くなり、そして五回目に叩きつけようとした時、抵抗していた力が完全に無くなった。

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