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15:カタコンベ⑥

なんだか随分やらかしたような気がするけど、一先ずそれは置いておいて。

インフォに表示されたスキルを上から順に確認していこう。


最初は『瞑想』。これはじっとしているとMPが回復するスキルだ。ただいろいろ制限があるようで、姿勢に指定はないが動いてはいけない上に喋ったりウインドウの操作もできないようだ。その分そこそこ回復速度は速そうだし、必要SPも1。ただこれはアンロックだし、習得したスキル次第では必要ないだろう。


『魔力圧縮』は消費MPが増える代わりに魔法や魔術の威力をあげるスキルだ。問題は暴発するリスクが高くなること。暴発すると自分にダメージが来てしまうため、扱いは慎重になるべきだろう。一度試しておいた方がいいかもしれない。

『MP高速回復』は時間経過によるMPの回復速度を上げるスキル、『MP回復強化』は、MPの回復量を上げるスキルで、効果は重複する上MP回復強化はドレインタッチでの回復量にも効果があるので、とりあえずこれで十分だろう。アンロックされた瞑想は必要なさそうだ。

『MP強化』はMPの最大値を、『魔力強化』はMP・int・minを上げるステータスアップスキルだ。特に魔力強化は3つもステータスを上げる上にその上昇量も大きい強力なスキルだが、かなり特殊な条件をクリアしないとアンロックされないようだ。

以上の5つが習得したスキルだ。これだけ強力なスキルを消費0で習得できたのはかなり大きい。SPで取得しようと思ったらこの半分も取れていなかっただろう。


問題は『魔力制御』だ。そのひとつ前の履歴で『魔力操作』が最大レベルに達しているため、それが条件なのだろう。ただ、直前に確認したときは魔力操作のレベルは15だったはずだ。なぜそこまで急にレベルが上がったのか。まあ考えられるのはアレがかなり難易度が高かい技術だったということなのだろう。


魔力操作は魔法や魔術を使用するとレベルが上がる。それは魔法や魔術を行使する際に魔力を操作する過程があるからだ。魔法ではそのあたりもオートでやってくれるのかもしれないが、魔術では最初から自分で魔力を操作する必要があった。そこまで難しく感じなかったが、考えてみれば魔力を認識し操作する必要がある上術式の構築も行う必要がある以上魔術という技術そのものがもっと魔法に慣れた人向け、上級者向けの技術なのだろう。おそらくはもっとゲームが進み魔術都市的な大きな街が解放されたところで習得できるような技術なんだと思う。私は最初の街でいきなり覚えちゃったけどね。


閑話休題。魔力操作は魔力を操作すれば魔法や魔術を使わなくてもレベルが上がるのはさっきの戦闘で確認している。あのときは魔術を使えるほどのMPが無かったけど、残った魔力を体の一部に集中させて倒したのだ。その操作により経験値がたまったのは間違いない。であれば体の中で操作すれば経験値になる、更に周囲の魔力を取り込んで回復できれば一石二鳥、と思ってやったんだけど、まさかここまで上がるとは。


まあなってしまったものはしょうがない。別に悪いことではないし、むしろ戦力向上になる。問題はSPだ。取得に必要なSPが30もかかる。幸い魔力操作が100まで上がったことで41まで増えていたから問題ないものの、上位スキルの取得にここまでSPがかかるとなるといずれSPの管理には相当シビアになるかもしれない。少なくともステータスを上げるのに使う余裕はないだろう。

言語スキルのような例外はともかくとして、スキルの最大レベルが100とすると、一つのスキルから入手できるSPは20。上位スキルが30必要とすると、残りの10を外で補わないといけない。

あるいはSP取得用にスキルを取得するのもありかも。SP1なら収支は+19だし。

とはいえ今はまだそこまで考えなくてもいいか。上位スキルにするとき考えれば。


さて、魔力制御を取得したことで残りSPは11。どんどん必要なスキルを取っていこう。

まずは『識別』。正直敵の名前がわからないのが結構めんどくさい。今はまだ私一人だからいいけど、他の人に聞くときに名前が分からないと伝えられないし、冒険者ギルドで調べることすらできない。早いうちに取っておいた方がいいだろう。

次は『アーツ:アイアンクロー』。ドレインタッチと併せて使えるので取っておけばいいダメージソースになるだろう。

ここまでは取ろうと思っていたスキルだが、今回これ以外にも取っておきたいスキルがある。

それが『危険感知』。魔物や危険生物、盗賊やPKプレイヤーなどのエネミーからダンジョンなどの罠にまで対応可能なスキルだ。『敵感知』や『罠感知』といった専門スキルに比べると精度は低いようだが、無いよりはマシだろう。これでさっきみたいな攻撃を受けているのに気づかないなんてことはないはずだ。

以上、合計SPは3。他にも各属性適正とかも取っておきたいけど、それはまた余裕ができたらにしておこう。もしかしたらSP以外の取得方法もあるかもしれないし。


スキルの取得も終わったので探索を再開。道中で新しいスキルを試してみる。

まず魔術の発動速度がかなり速くなった。今までのただ漫然と使用していた時は放つ前に術式に魔力を籠める()()が必要だったのに対して、今では魔力を籠めるタイムロスはほぼ無いので術式の構築が終われば即座に放てるし、その構築速度も速くなっている。起動直前の状態のまま保持することもできるので、上手くやれば複数の魔術を同時に放つ、なんてこともできそうだ。

アイアンクローもかなり強い。握力強化や掴みで強化されてるとはいえ、スケルトンの頭蓋骨を握りつぶした時には私だけじゃなく周囲にいたスケルトンまで唖然として動きを止めていたし。ドレインタッチの同時使用もあってかなり使いやすい。

ちなみにエネミーを識別してみた結果は、レッサーゾンビ、レッサーミイラ、レッサースケルトン、レッサーゴーストと、全てレッサー(下級種)だった。まあこの程度であれば納得の結果だった。


そうしていくつか部屋を過ぎると、でかい扉の前に出た。鍵とかはついていないようだけど、精巧な装飾もしてあったりと明らかに今までの場所とは雰囲気が違う。扉の向こうからは巨大な魔力が感じられて、危険感知も反応している。

ボス部屋だ。おそらく、いや確実にそうだろう部屋を前にして、突入する前にまず準備、ステータスを確認する。

HP、MPともに満タン。アイテムや装備は特に使用していないので問題無し。スキルも、今すぐ取る必要はないだろう。マッピングデータも確認、ここまでの道程はちゃんと記録されていて、最悪死に戻ってもまた来ることは容易だろう。

最後に深呼吸をして気持ちの方も準備万端、問題無し。扉を開けてボス部屋へと入っていった。

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