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14:カタコンベ⑤

「へっ?」


あまりにもあっさりと潰れたことに驚き呆けてしまった。逃げられたかもしれないと思い、周囲を警戒する。

だが今ので倒せてしまったようで、辺りを見ても感知しようとしても見つからず、おまけに戦闘終了を示すようにインフォがポップアップする。

どうやら奴は攻撃を当てられれば簡単に倒せるらしい。まあ他に出てくる敵が低レベルでも対応可能なゾンビやスケルトンだったのに、一緒に出てくる奴が魔力を使わないと倒すどころか認識すらできない敵である以上、さらに耐久まで高いなんてバランスおかしすぎるしあるわけないか。

休憩のため座りなおしてポップアップの確認。どうやら今回の戦闘は結構収穫があったようだ。


【条件を満たしたため、スキル『魔力視』を習得しました。】

【条件を満たしたため、スキル『掴み』を習得しました。】

【条件を満たしたため、スキル『アーツ:アイアンクロー』をアンロックしました。】


『魔力視』は魔力により隠蔽されているものを見るスキル、『掴み』は実体のないものを掴むスキルのようだ。魔力操作があればできるスキルなのでアンロックではなく習得になったらしい。

アイアンクローは格闘系のアーツで、掴んでいる間継続してダメージが入ることからドレインタッチと相性がいい。そのまま習得したくなるのを抑えてステータスウインドウを開く。

残念ながら予想していた通りMPが0になっていた。ほとんど無くなっていたところに最後の魔力視と掴みで使い切ってしまったようだ。

このままではメイン火力の魔術が使えない以上、どうにかして回復するしかない。ここでは効率が悪いがドレインタッチで回復していくとして、それだけでは足りないだろう。

幸いにも今の戦闘で種族レベルが1上がった。幽霊の経験値、というよりは道中で倒してためていた分だろう。さらに魔力操作も上がったのでSPは24に増えている。これだけあればMP回復系のスキルも習得できるだろう。


スキル習得画面を開こうとして、ちょっと思いついたことがありウインドウを閉じる。

座禅を組んで目を閉じ、魔力を感じる。魔力感知のレベルはまだ低いもののしばらくすると大分感じられるようになってきた。自分の中の魔力は殆ど空だが、逆に言えば微妙に感じられる。MPはまだ0のままなので、どうやら単純に魔力=MPというわけではないようだ。

それは今度考察するとして、認識を自分の外側の魔力に移す。周囲には豊富に魔力があるのを感じる。それを自分の中に取り込むように意識する。自分の中にある魔力の器、その入り口を広げ中に取り込むように。呼吸する空気に含まれる魔力、その一滴すら余さず自身のうちに取り込むように。

5分か、10分か、もしかしたらもっと長いかもしれない間そうやってしばらく続けていると、確かに自分の中に魔力がたまっていくのが感じられた。と同時に聞こえるインフォのポップ音。うまくいったことを確信しつつも、さらなる段階へと入っていく。

自分の魔力を操作する。魔力を薄く広く自分の周囲に広げていく。周囲の魔力を押しのけるのではなく取り込むように、少しずつ広げ、内へ運び、圧縮し、ほどいて再び外へ。全身へ廻らし、一ヶ所に集め、繰り返し繰り返し魔力を循環させ流転させていく。最初はぎこちなかった魔力の動きはどんどんとスムーズになっていき、意識してさえ困難だった操作が2つ3つと同時に行ってさえ余裕がある。全身で呼吸をするかのように魔力を内側へと取り込んで行き、器に流し込んだ魔力を圧縮していく。完全に満たされてもなお圧縮し流し込み続け、同時に器へと意識を向けて少しづつ少しづつ広げるようにしていく。全く動かなかった器がわずかながら広がった感じがしたとき、パアンという何かがはじける音がした気がして―――




ゆっくりと目を開く。真っ暗なカタコンベ内の一室が見える。

ステータスウインドウの時計を見てみると瞑想を始めてから2時間は経っていて、時刻はすでに午前9時過ぎ、リアルでは11時を過ぎてしまっている。…少々長くやり過ぎたかも。瞑想中に襲われなくてよかった。

MPは完全に回復していて、HPも少しは回復したようだ。

そして大量のポップアップが。


【条件を満たしたため、スキル『瞑想』をアンロックしました。】

【条件を満たしたため、スキル『魔力圧縮』を習得しました。】

【条件を満たしたため、スキル『MP高速回復』を習得しました。】

【条件を満たしたため、スキル『MP回復強化』を習得しました。】

【条件を満たしたため、スキル『MP強化』を習得しました。】

【条件を満たしたため、スキル『魔力強化』を習得しました。】

【スキル『魔力操作』がレベル100に達しました。】

【条件を満たしたため、スキル『魔力制御』をアンロックしました。】


………あれ、もしかしてやっちゃった?

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