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第1話

初めての作品です。拙いところがあるかもしれませんが、どうぞ末永くお願いします。あとこの作品は不定期更新です。

森の中で一人の少年が彷徨っていた。唐突に


「やっぱここ日本じゃないだろ。薄々感じてはいたけどさ」


と呟いた。


それはそうだろう。何故なら目の前に映っている存在は日本では決していてはならない幻の、架空の存在なのだから。


「いきなりドラゴンとかマジでありえねぇー。寝てるからまだましだが」


体長はおよそ30から40メートル、鱗の色は赤で、翼が存在しているゲームやらアニメなどでよく見かける西洋風のトカゲ型の竜である。


「いつ目覚めて襲われるのか分からんし、ここはささっと戦略的撤退をしよう」


少年はドラゴンから目を離さず、そっと、そしてさっと逃げようとしたが、ドラゴンは眠りから覚醒し、少年と目が合った。


「・・・」


『・・・』


見つめ合っているが、ずっとこのままってわけにもいかないので少年の方がしびれを切らして声をかけることにした。



「よ、よう」



対するドラゴンの返事は



『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA !!!』




超特大咆哮である。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






俺の名前は音無 神楽(おとなし かぐら)。15歳。現段階は日本基準での中肉中背だからまだまだ伸びるのかな?容姿は普通よりイケメン寄り・・・と思いたい。中学3年生を卒業し、春休みを満喫中。そして明日には高校生活を迎えるどこにでもいる少年だ。


俺の特技と趣味は音楽を聴くこと。弾くこと。そして歌うこと。最近のマイブームはアニソンだ。まぁついでにアニメなどのオタク系もだが。アニソンは日本の世間ではそれほど評価されてないが、俺の中ではそこそこ高いランクに入っている。実際に海外ではアニソンは結構人気だ。


アニソンは良い。日本ではA○B48やら、○代目とか、平成J○MPとかが有名だが、そんなのよりもアニソンの方が絶対にいいと思ってる。いやですね、確かにいい曲とか出すが、なんかね、こうね、心にね、ぐっとこないのですよ。


閑話休題。


こんなちょっとオタチックな俺だが毎日やっている日課がある。それは公園での簡易ライブ。いつもは学校が終わってのライブなので夜に行うのだが最近は春休みなので真っ昼間からやってる。だからなのかここ最近の観客は遊び盛りのガキばっか。だけど音楽などの芸術性は大人より子供の方が優れているので文句はない。


「ねーねー神楽にーちゃん。ほんとに今日でやめるの?」


「そうだそうだ!!あんちゃんもっと弾いてよ!なんで今日で終わるんだよ!!」



ギャーギャーうるさくなければ。



「いやだから明日俺が学校あるって話さっきしたろ?春休みだから昼間から弾いてるけどいつもは夜にやってるんだよ」


「でも夜はお外にでられないの。門限があるから夜は会えないの・・・」


「僕だって門限があって夜は来ないんだ!!もっと弾いてもいいじゃん!!」


「ならお母さんやお父さんと一緒に来ればいいって話だろ?これ何回目だ?」


「でも・・・」


「だって・・・」


「ハァー。わかったわかった。もう一曲弾いてやるよ。これで最後だからな?」


「うん!!」


「やったー!!」






結局夕方まで弾いてしまった。なんで子供相手ならこうも甘いんだろう。大人ならばそんなこんな言ってこないからなぁー。精神的疲労がガガ…


「遅くなったし近道通って家に帰ろう」


この近道は狭くて薄暗く、不気味な脇道なのだがほとんど誰も通らないので(やばい時に)よく利用している。道がそこまで長くないのもよく利用している一つの理由だ。


「?」


だが今日は一段と不気味だ。なんかそんな気がする。


「早く帰ろう」


その判断は正しいのかはわからないが、少しでも早くここから離れないと怖い。この近道を通れば家は目と鼻の先。だから急いで通り抜けようとするがそこでようやく違和感に気づいた。


「こんなに歩いているのに明かりが見えない・・・」


周囲に目を向けるとここはまるでブラックホールの中のような感じになっていた。


「おいおい、こんな時に心霊現象か?幽霊も大変だな」


と冗談っぽく言ったが状況は芳しくない。

周りは誰もいない。明かりもない。どこかも分からない。いるのは自分だけ。こんな状況普通は発狂してもおかしくない。


「取り敢えず進むか」


内心は恐怖しかないが、脳内音楽を再生しているので足取りはそこまで重くはない。


「♪♪~♪〜〜」


・・・


・・







どれほど歩いたのかは分からないが、俺はそこで意識を失った。











ふと目が覚めた。目覚めた理由はないが、強いて言うなら風が心地よかった。


「俺は確か家に帰る途中で・・・」


記憶を探りながら上半身を起こし、周囲を見回す。


「何処だ?ここは」


見渡す限りは森、森、森。木々草々が生茂っているが、辺りは明るく、幻想的な雰囲気を感じ取れる。

風も強すぎずも弱すぎず、まるで全身を包み込むような感じで、お昼寝スポットには丁度いい感じだ。



「こんな秘境は知らない・・・」



秘境という言葉が似合うここだが、知らない場所で彷徨っては最悪死ぬ。だから現状確認を行うことにした。


「森でのサバイバルか。確かテレビでなんかあったな。服装は動きやすいいつものジャージ、持ち物はなし。いや腰に剣と変な袋が装備されてるな。なんだこれ?いつの間に?というか俺のギターは?」


俺の愛用のギターがない・・・俺の相棒であり恋人であるギターがない・・・


「ふざけんなぁーーーーーーーーーー!!!」


俺のギー子ォォォォオオオオオオ!!!


「ギー子よ、返事をしろ!!何処にいるんだ!!」


返事がない。どうやら屍になっているようだ。





とまぁバカはほどほどにしておこう。ハァー。しょうがない。まぁそこらへんに転がってるかもしれないしそこまで悲観しないでおこう。気分を入れ替えてやるべきことをやろう。





剣と変な袋があったが中身を確認しないといざという時に役立たずでは意味がない。


取り敢えず剣を手に取る。シャキッという音が響いて見える剣身はなんとも美しい。無駄な装飾はなく、見るからに切れ味が高そうで、まるで何処かの勇者が扱う聖剣のようだ。


「こんな武器俺に扱えるわけないだろ。誰だよ、渡したヤツは。俺勇者じゃねぇし。護身用としたら十分すぎる気がするが、まぁいいか。次だ次」


またシャキッと音を立てて鞘に収めた剣を改め、変な袋を観察した。


変な袋は地球に普及しているビニール袋ではなく丈夫な布?かなんかでできている。重さはないって言っても過言じゃないくらいに軽い。また何かが入っているかのように膨らんでいるが、そこが変だ。普通は中の物の形がわかるし、膨らんでいるけど重さがないのは不自然だ。空気と言ってしまえばいそうなんだけど軽く押しても元の形に戻る。なにこれちょっと気持ちいい。おっぱい揉んでいるみたい。いや揉んだことないけどな。


何か役立つものが入っているかもしれないし、中身を確認しておこう。


「ッ!?何これ!?」


覗いてみたけどなんと表現したらいいか分からない。強いて言うなら宇宙が袋の中に入っているかのような感じ。だけど何も見えない。空虚で広大な空間がこの小さな小さな袋の中に存在する、そんな感じ。


「ってどうやって中身のものを確認すればいいんだ?うおっ!?」


突然頭の中に袋の中身のリストが表れた。


「うわぁー。これってもしかしなくてもあれだよね」


そう、みんな大好き猫型ロボットのあれ。


「○次元ポケット!!」


である。


「いやいやいや。なんでいきなりこんなモンあるんだよ。おかしいだろ。こんなもの誰がくれたんだよ。怪しすぎたろ、流石に。うっ!?」


急に激しい頭痛がして、頭が少しくらくらしたがすぐに治った。


「なんだ?今のは?」



しばらくしても頭痛がする気配がない。



「何か条件があるのか?まぁいいか。中身を確認しよう」



袋のリストはこう書かれてあった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


金貨10枚


銀棒10枚


銀貨10枚


銅棒10枚


銅貨10枚


火打石5個


たらい1個


水100L(樽入り)


携帯食料(カロリー○イト各種15箱)75箱


ビーフジャーキー計20kg


手紙一枚


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





なんともまぁ表現し難いものばっかだな。食事は非常食しかないし、金貨とかはなんだよ、何処で使うんだよ。手紙が一枚あるな。読んでおこう。


袋の中に手を突っ込んでガサゴソしたらあら不思議、手紙が手元に吸い寄せられてきた。


「これ便利だなー」


と呟きながら手紙に目を通す。手紙にはこう書かれていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


銅貨1枚=100円


銅貨10枚=銅棒1枚


銅棒10枚=銀貨1枚


銀貨10枚=銀棒1枚


銀棒10枚=金貨1枚


また金棒、白金貨、白金棒、黒光貨、黒光棒も同様なレートである。なお物価は多少の変動がある。


健闘を祈る。そしてありがとう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


早速疑問が一つ解消した。けどなんだこれ?いや言いたいことは分かるが、どうなってるんだ?最後お礼言われるようなことした覚えないぞ?


でも俺宛だよな。どう考えても。



・・・

・・




よし、後回しにしょう。


一応現状は確認できたし、人のいる場所を探さないといけない。それにしばらくは餓死しないとわかったし、行動を起こさないといけない。


「まぁ何かあるのはわかっているんだ。森の脱出を最優先にしておこう」


そして俺は森の中を彷徨い始めた。







ネットやテレビのサバイバル番組で見聞きしたことを行い、大凡1時間くらい彷徨ってた頃、ふと疑問が出た。



「森の中なのになんで動物がいないんだ?」



今まで通った道で動物らしい動物は見ていない。虫とかはいるけど、こんな森、普通は鳥とかいてもおかしくない。だけどそんな鳴き声すら聞こえない。


「嫌な予感がビンビンするよ〜」


そう呟いていたらふと変な音が聞こえた。


リズムが一定している。グーグー言っている。



「もしかしてこの森の動物かな?ぜひ一目拝んでおきたい」



そう。この判断がいけなかったのだろう。



そして音に向かって15分くらい歩いたら結果、冒頭のシーンである。






ここ10年くらいのいい歌を募集してます。アニソンでもボカロでも構いません。取り敢えず自分が聞いてていいなと思ったら採用するかも。


モブキャラ名も同様に募集中です。


レッドドラゴンはモン○ンに出てくるミ○ボレ○スを想像して下さい。


作者の妄想ではそれより数段階強いんですけどね・・・

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