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青空を見上げて

夏の終わり

作者: 一ノ瀬寛子

今夜、地域の神社で盆踊りが行われた。

この盆踊りの音を聞くと

『夏が終わった』と感じる。


この地域に引っ越してから、何年もたつのに、神社をお詣りしたのは数える程。

市道のすぐ隣が神社なので、駐車場が無い。

市道も、車1台半くらいの幅しかない狭い道なので、路駐も出来ない。

こんな理由で、お詣りは、市道に路駐して、急いでお詣りしていた。


それでも、盆踊りの今日は、近くの広い私道に、路駐の列。

近くの保育園の駐車場も、盆踊りの為に開けられていた。


お盆の頃から、虫の声も聞こえるようになった。

昼間は暑いけれど、風は秋風。

いつの間にか、セミの声が聞こえなくなっていた。


窓から入る夜風は、寂しさと静けさを運んでくる。


夕方の時間を『逢魔が時』と言うけれど

夏の終わりの夜も、怪しげな気配がする。

人ではない、形すらハッキリとはしない何かが動いている気配。

それは、鬼籍の者か、もののけか……


そんな気配を感じつつも、私の好きな季節の始りである。

夏の終わりからの年内が、一番好き。

逆に、ゴールデンウィークから7月は、暑さもあって

『早く過ぎてくれ』と思う(笑)


私の地域の盆踊りは、市内で一番遅い。

早い所は7月にあり、お盆前後に集中して、毎週どこからか聞こえる。


今年の夏は、曇りや雨ばかりで、お盆が過ぎてから青空を見る事が出来た。

だから、今年の夏の星空は見ていない。


今夜は、綺麗な星空。

長く見ていると怖くなるので、ちょっとだけ見てみる。

知ってる星座は、オリオン座、蠍座、白鳥座、北斗七星くらい。


星空は、街の灯りに似ている。

ひとつひとつの灯りに歴史があるから。


昼間の空も、秋の空。

雲が違う。

夏は、ハッキリとした入道雲や、薄い雲。ひつじ雲。そうして濃い青空。

秋は、風に流されたような雲やうろこ雲。空の色も、少しだけ薄くなる。


早朝が気持ちいいのも今頃。

夏は阿佐から暑いし、秋になると寒くなるから。

だからといって早起き出来る訳ではないのだけれど…


でも、早朝の澄んだ空気は吸いたい。

明日は頑張って早起きしてみようかな。


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