3話目
前回の話
・5人の冒険者らしき人間にあった。
・人間と会話した = めっちゃ疲れた。
今回はちょっと短めです。
冒険者達から一刻も早く離れるために小走りで走っていたら、空からみえた川にたどり着いたようだ、だが 川む冒険者達にとっては脅威となることもある。
川にだって危険な魔物が沢山生息するのだ。
妾にはなんでもないがな。
普通に水の中でも呼吸できるし。
水の中に入ろうとした時に、自分がまだ人間のコドモの姿をしていることを思い出した、まぁけっこうこの姿 気に入ってるからまあいいや、なんて考えていたら、背後に何かの気配を感じた、この気配は人間ではないの。
「クルス様」
背後から聞き慣れた声がして、振り返るとそこにはーー
「……バロス」
彼は見た目、 20代前半のイケメンエルフだが中身は634歳のおじいちゃんなのじゃ。なんで体が成長しないのかは不明じゃが、人魚の血を飲んで不老不死になったとか、誰かに呪いをかけられたとかそんなもんじゃろう。
さて、バロスに見つかってしまった妾がしたほうがいいことは全力で逃げることじゃ。前捕まった時など思い出すだけでも震えててしまうぞ……。
とにかくジャンプして川をわたり、時速50キロほどで森を走る。当然バロスも追ってくるわけで、
「クルス様、無駄な抵抗はやめたほうがいいですよ?」
などと微笑みながら言っておるが 、目が笑っておらん。バロスのブラックスマイル怖え〜。
そんなことを考えている間にもバロスは妾に様々な攻撃を仕掛けてくるし、もう森は修復不可能になってるなー。
どうやって逃げたものかと考える、がバロスは妾の側近の中でも一番強いからのー。
まぁ試しにやってみるか!
「ウィンドカッター」
ヒュン、どぉぉんん、バキバキ、バキバキ。
森の半分が消滅したがバロスは自分の周りに結界を張っていたからノーダメージ。
うーむ。今の攻撃は適当にうったからなー。
また新しい方法を考えている間にどうやら森も終わりの方にきてしまったようだ。
誰かが妾の身代わりになってくれれば良いのにのー。……………身代わり?
あ、いいこと思いついた。
後ろの方を見るとまだあの5人の冒険者達の気配がかすかにだがあることに安心する。そして走る方角を変え、その冒険者達の方へ走っていく。
走りながら、毒、氷、炎、光それぞれの玉を100個ずつぐらい作り一気にバロスに投げる。その中に数個爆発の玉を入れておいたから何かに触れた直後爆発するはずだ。
ちょっとだけバロスに立ち止まってもらうにはこれで充分じゃの。
まぁ そのとうりになり背後から爆発音が鳴り響く中、妾は走る速度を落とし 冒険者達の元に駆け込んだのだった。