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魔王の日常  作者: 茨城
2/10

2話目

前回の話

・部下に追いかけられた。

・テレポートした。


「よっこらしょ」


と呟き、周りを見渡す。どうやら人間界の森にテレポートしたようだ、羽を広げ、ちょっと空を飛んで確認したが、東の方に川があって、西にはけっこうでかい国があって、その周りに小さい村があった。


それにしても魔物は超弱い奴ばっかりだな。妾を見た途端どっかに走り去っていったぞ。ちなみに妾はよく戦争に出ているので魔物達は妾の姿を知っている、と思う。


ちなみに妾はコウモリのような黒い翼を持っている、普段はたたんでいるから人間達には見えないはずじゃ。妾には《しっぽ》がありそれも真っ黒でなんとなくデビルのしっぽに似ておる。髪の毛は腰あたりまでで、オレンジ色じゃが髪の毛の先っちょは少し赤い。目は髪と同じオレンジ色で、今はルディウスからもらった 白い【わんぴーす】とやらを着ている。


さて、せっかく人間界に来たのじゃから人間達の観察にでも行こうかの〜。それか人間に化けて勇者達を探そうかのう、妾には【ゴット・アイ】があるから見つけようと思えば見つかるはずじゃ、なんて考えていたら 近くに人間の気配を感じた。


「冒険者か?」


と、気配がするほうを見つめて呟いた。

魔物を倒せば素材が手に入るため、多くの冒険者がこのような弱い魔物のいる森に入ってくる。じゃが魔物からすると人間を殺してもなにも手に入らない。なんとなく不公平じゃ。


どうやら人間の気配がこちらに近ずいてきているようじゃ。早く人間に化けないとな。ルディウスから聞いた話では人間の【コドモ】とやらに化けるといいと聞いたからちょっくらコドモに化けるか。


髪の毛は……黒髪で、目も黒で、髪の毛は腰あたりで、身長は……140cmぐらいでいっか。よし!これで完璧じゃ!


ちょうどその時人間が5人、馬に乗って現れた。


その5人は17歳ぐらいだろうか、金髪の少女、焦げ茶色の髪の少女と似ている焦げ茶色の髪の少年、緑色の髪の少年 そして 赤髪の少年。


どうやら妾がこの森にいることに驚いた様子で赤髪の少年が話しかけてきた。


「おい、お前、なんでこんなところに1人でいるんだ?」


「きっと誰かと一緒にいてはぐれちゃったんでしょう」


と金髪の少女が言う。


「えっと……」


人間と話したことが無いから何を喋っていいのか分からなくなる。


「ちょっと!まずその子の話を聞きましょう」


と気の強そうな焦げ茶色の髪の少女がその2人に言う。

ナイスじゃ!


その冒険者らしき5人は馬を妾の近くに行かせようとするが突然静かだった馬が、妾を避けるように暴れ始めた。


突然の出来事にその5人の冒険者は驚いていた、とりあえず馬から振り落とされないように馬を落ち着かせると、馬から降り妾の方へやって来た。


その間 妾は瞬きもせずにただ立っていた。馬達が暴れだしたのも心当たりがある。100年ほど前に人間と戦争をした時に妾が人間の馬の近くに行ったら突然気絶したり、暴れ始めた事がある。

それはどうやら妾の魔力のせいらしい、妾が普段隠している魔力は人間には気づかれないが一定の距離に妾がいると動物達には ばれてしまうらしい。ちなみになぜ魔力を隠しているかというと 妾のほどの魔力の持ち主は世界で1人ぐらいしかおらん、じゃから魔力を隠さないと即魔王だとばれるし、ただの人間だと気絶してしまうからな。


そのことを知らない5人は納得いかない顔をしていた。


「こんなこと 初めてだわ……あぁ ごめんなさいね、びっくりしたでしょう?」


金髪の少女はそう言って首をかしげた。


「わらわーーあっ、いえ、私は大丈夫です」


おーっと危ない、ついいつもの喋り方が出てしまった。人間に化けた時は人間っぽく喋ったほうがいいって バロスがいつてたからな。


赤髪の少年が妾のことを睨んでいる。

これはちょっとやばいかな、


「えーっと、私ちょっと散歩してただけじゃから、じゃなくて!だけなので も、もう行きますね!」


と慌てて言って5人が見えなくなるところまで走った。

今日わかったことが一つあるぞ


人間と会話するのめっちゃ疲れる。


はぁ、こんど練習しなきゃなー









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