1話目
初投稿なので誤字脱字があってもあたたかい目で見守り下さい。
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あるところに1人の魔王と5人の勇者がいました。その魔王は最強とも言われる力を持っていました。
そしてその勇者達は、魔王を倒すべく旅にでて、魔王の城にたどり着きました。
それを見た魔王は部下達にこう命令しました。
「勇者達と戦い 戦闘能力を調べてこい」
そして部下達が戦って帰ってきて聞くと、勇者達はあまりにも部下達が強いので逃げ出したと言うのです。魔王はとても失望しました、何故ならその部下達は一番下っ端の者だったのです。
ですがその時はまだ魔王は気がついていませんでした、自分の部下達が相当強いと言う事に。
▫️◼️ 100年後 ◼️▫️
「魔王様!お戻りになって下さい!まだ仕事がーー」
第13魔王クルス=ディルメキアーーまぁ妾の事だがーーは今 仕事から逃亡中だ。
ちなみに今妾を追いかけているのは側近の1人、ルディウスだ。
ルディウスは魔族には珍しい銀髪で目はとても綺麗な赤だ、魔族はよく黒髪の者が多い、まぁ妾もオレンジの髪に赤がちょびっとだから結構珍しいんだがな。頭には黒い10cmぐらいのツノが二本生えている。ちなみに妾には無い。
「仕事なんかするもんか!」
と妾が言った直後ファイアーボールをルディウスに投げつける。
人間が出せる平均的なファイアーボールの大きさは10cmぐらいだが、妾は3m以上のファイアーボールを出せるのだ〜。威力も強いぞ、だがこんなもので妾の部下は死ぬまい。ファイアーボールに当たってもそのまま突っ走ってきた。
ここは妾の城の1階の廊下、もし人間などが入って来ると自動的にダンジョンに切り替わるが、普段は普通の35階だての城じゃ。
何故妾がここにいるかと言うと 1階には人間界への扉があるのじゃ!まあテレポートで行けるのじゃが 人間界のどこかに飛ばされてしまうから面倒なのじゃ。
「今日こそは逃しませんよ」
そうルディウスが呟く。
妾の記憶では、ルディウスが妾を捕まえられたことなど一度もないと思うのじゃが。
ルディウスは数十個の光の玉作りそれを妾に向かって高速で飛ばしてきた。
だがそんなもの妾には効かぬ。
それを全て避けた後、 妾は風攻撃をお見舞いしてやった
「ウィンドカッター」
ルディウスは妾のウィンドカッターをまともにくらい、数十メートル吹き飛んだがすぐに戻ってきた。
この魔法は一般的な魔法じゃが、妾が使うと森が一つ吹き飛ぶ。普通ならこの城の1階は吹き飛んでるはずなんじゃが 城の壁には強化魔法をかけてある。
むう。逃げてばかりじゃから もうそろそろ人間界に行くかの。
ああ。いい事を思い出したぞ、これなら妾がテレポートを使う時間もできるだろう。
「ルディウス、お主の犬は元気かの?」
ルディウスは一瞬驚いたような顔になったがすぐに後ろに飛んだ。
この城にも妾が決めたルールがあり、部下達はペットなどを飼うことが禁止されている。じゃがルディウスは秘密で飼っている事を妾は知っている。
その隙を逃さずに妾はすぐにでもテレポートが出来るように準備した。
ルディウスはそのことにすぐ気づき、とても驚いたような顔になった。まぁ普通ならテレポートを発動するには3分ほどを唱えなければいけないのだが、妾はそんなことしなくてもできるからの。
妾は姿を消し一本の柱の後ろに隠れた。これでルディウスは妾の居場所が分からないはず。
「クルス様、もしも人間界などにバロス様の許可なく行ったらどうなるかわかっていますよね?」
その声は落ち着いているが 怒っているのが分かる。妾は今声を出すわけにもいかずそのまま隠れていた。
ルディウスはゆっくりと歩きながら妾を探している。
人間界に行く前に少し魔力を貯めておこうと思い、空気中の中にある魔力を体の中に取り入れた。
空気中にも魔力と言うものは存在するだが、取り入れられる量は少ない。そして自分の中にある魔力を外に放出させることができる。あまり放出させることに意味は無いが、自分の魔力などを知らしめることなどに使ったりするんだよなー。
じゃあそろそろ行きますか、人間界へ!




