桜
暇があればどーぞ。笑
桜は散り際が美しい。
別れは辛い、けど
価値があるのは失ったものにも
・・・きっとあるから。
中学3年の春。桜と宗一は離れ離れになる。
その当日。宗一は何も言わずに立ち去ろうとしていた。
しかし、桜の友達の景子はそれ知って桜に教えたのだ。
二人は幼馴染で宗一はいっつも桜を引っ張っていた。
何があっても桜を守っていた。兄弟みたいな関係。
「宗一、なんで何も言わずにどっか行っちゃおうとしてたの?」
『馬鹿。言ったら桜泣くだろ?』
「結局泣いちゃうよ~。」
『だな。ったく景子の奴黙っとけって言ったのに。』
「景子ちゃんは悪くないよ。悪いのは宗一だよ。」
ぐずりながら言う桜。
『桜、手・・・出してみ?』
桜は何も言わずに手を出す。
手には桜の大好物のドラ焼きが。
「ありがとッ・・・。」
さくらはグスグス言いながら受け取って食べた。
『良いか桜。臭い台詞かもしれないけど、別れってのはそー悪いもんじゃない。』
頬張りながら、こくこくと頷く桜。
『桜って散る時が一番綺麗だと思ってる。別れだってきっと悪い事じゃない。だから笑ってみ?』
にこっと笑いながら宗一はお願いする、
無理に笑う桜。
『桜は笑顔が可愛いからな。泣き顔は似合わない。』
涙をそっと宗一が手で拭い頭を撫でる。
「うえぇえん。」
桜がまた泣く。
『仕方ないな・・・。じゃぁ、絶対帰ってくるよ。桜の前に。』
唇と唇が重なる。
『約束だ。』
「約束だよ?」
『あぁ。約束は守るから約束って言うんだ。』
宗一は、またにこっと笑って頭を撫でた。
『宗一!!もう出るわよ。桜ちゃんもありがとね』
宗一の母がそういって車に入っていった。
『んじゃ、行って来る。』
それに対して桜は、満面の笑みで
「行ってらっしゃい。」
春のワンシーン。
あれから4年。
宗一が、帰ってくる。
『約束を守りに来た。ただいま。』
宗一はあの時と同じような笑顔で言う。
「宗一!!!!!!!!」
ギュッと抱きしめあう2人。
暖かい春の日だった。
春は巡る。いつも美しく、散った花も
また、春になればまた花を咲かす
別れは始まり。
宗一と桜の話はまだまだ続きそうだ。




