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作者: 鍵  
掲載日:2010/08/24

暇があればどーぞ。笑

桜は散り際が美しい。

別れは辛い、けど

価値があるのは失ったものにも

・・・きっとあるから。



中学3年の春。桜と宗一は離れ離れになる。

その当日。宗一は何も言わずに立ち去ろうとしていた。

しかし、桜の友達の景子はそれ知って桜に教えたのだ。

二人は幼馴染で宗一はいっつも桜を引っ張っていた。

何があっても桜を守っていた。兄弟みたいな関係。

「宗一、なんで何も言わずにどっか行っちゃおうとしてたの?」

『馬鹿。言ったら桜泣くだろ?』

「結局泣いちゃうよ~。」

『だな。ったく景子の奴黙っとけって言ったのに。』

「景子ちゃんは悪くないよ。悪いのは宗一だよ。」

ぐずりながら言う桜。




『桜、手・・・出してみ?』

桜は何も言わずに手を出す。

手には桜の大好物のドラ焼きが。

「ありがとッ・・・。」

さくらはグスグス言いながら受け取って食べた。

『良いか桜。臭い台詞かもしれないけど、別れってのはそー悪いもんじゃない。』

頬張りながら、こくこくと頷く桜。

『桜って散る時が一番綺麗だと思ってる。別れだってきっと悪い事じゃない。だから笑ってみ?』

にこっと笑いながら宗一はお願いする、

無理に笑う桜。

『桜は笑顔が可愛いからな。泣き顔は似合わない。』

涙をそっと宗一が手で拭い頭を撫でる。

「うえぇえん。」

桜がまた泣く。

『仕方ないな・・・。じゃぁ、絶対帰ってくるよ。桜の前に。』

唇と唇が重なる。

『約束だ。』

「約束だよ?」

『あぁ。約束は守るから約束って言うんだ。』

宗一は、またにこっと笑って頭を撫でた。



『宗一!!もう出るわよ。桜ちゃんもありがとね』

宗一の母がそういって車に入っていった。

『んじゃ、行って来る。』

それに対して桜は、満面の笑みで

「行ってらっしゃい。」

春のワンシーン。



あれから4年。

宗一が、帰ってくる。



『約束を守りに来た。ただいま。』

宗一はあの時と同じような笑顔で言う。

「宗一!!!!!!!!」

ギュッと抱きしめあう2人。

暖かい春の日だった。



春は巡る。いつも美しく、散った花も

また、春になればまた花を咲かす

別れは始まり。



宗一と桜の話はまだまだ続きそうだ。

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