~推しが猫化してしまいました~
「きゃっ!」
「どうされましたか。お嬢様!」
私の名前はノエル·サンティーニ。(仮)悪役令嬢だ。
私には、世界一尊い“推し”がいる。
「また新しいドレスに紅茶をこぼしてしまったわ。
デイモン、はやく拭いてちょうだい。」
「かしこまりました。では、失礼いたします。」
え、待って待って、可愛すぎるんだけど!
尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い尊い!
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!
いや~ん♡やばいよ~
おっと失礼。
そう。私の推しは、執事のデイモン·トールだ。
彼に今、ドレスを拭いてもらっているのだが、その手付き!!
猫みたいで可愛い!尊い!
「····様。お嬢様。」
へっ?
あー、これもよくあることだ。
「だっ、大丈夫よ。
少し考え事をしていただけ。」
「そうでございましたか。良かった。最近、お嬢様が急に真っ赤になったり、じっとこちらを見つめてくるので、心配しました。」
それはあなたのせいよ、デイモン。
あなたが私を覗き込んできたり、可愛すぎる仕草をするからよ。
なんて罪な男。
いつかあなたを思う気持ちが伝わるといいのだけれど·····
それは難しいみたいね。
デイモンは鈍感で、私が頑張ってアピールしても、1ミリも気づいてくれないし、逆に誤解されるのよね。
そして、自分のイケメンさに気付いていない。
私もデイモンが大好きなのに、彼の前だと変な態度をとってしまうのよね。
こんな事を考えているうちに貴族のパーティーの時間になってしまった。
私はこの時間が昔から 大っ嫌いだった。