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3月26日(水)◎:くもり
今日は、涼の家で遊んだ。
涼の家に行く前に、自分の部屋を掃除した。全然片付けられなくて、帰ったらやることにした。涼の家には、上田がもうすでに居た。
少しだけ上田のヒゲが伸びているような気がした。
コールオブビューティーというゲームをやった。とても難しく、とても楽しかった。
おにぎりとラーメンを涼のお母さんが作ってくれて食べた。美味しかった。
そして、2A打ち上げ会に行った。
林、大橋、松山、小沢、渡辺、賀茂原、と僕たち。
行く前に上田をメンバーを告げたら、半笑いで「地獄だな」と毒づかれた。
確かに、地獄のメンバーだと思う。
そもそも8人しか集まらなかったし、イケイケの女子・イケイケの男子は皆不参加だった。
僕たちも行くか迷ったけれど、涼が妙に乗り気だったから仕方なくついて行った。
学校近くのサイゼじゃなくて、最寄り駅から一駅分先のサイゼで開催された。
男子と女子が向かい合って座って、なんだか合コンのようで恥ずかしかった。
全員がドリンクバーを頼んで、サイドメニューからマルゲリータとポップコーンシュリンプを注文した。
でも、涼だけはチーズinハンバーグのセットを注文していて、皆笑っていた。
それのおかげでだいぶ空気が和らいだと思う。
皆とワイワイ食べ物をつつき合いながら話すのは、楽しかった。普段クラスで一緒だったけれど、あんまり話せなかった人とも話せて良かった。
サイゼを出た後、全員で写真を撮った。
そして、解散。
僕と涼は、2人で帰ろうとしていた。
「あの、鈴木君。ちょっといい?」
振り返ると小沢さんがスマホを構えていた。
「どした?」
「えっと、一緒に撮らない?」
思わぬ提案だった。隣にいた涼を横目で確認した。
真顔で小沢さんを見ていた。
「わかった。いいよ。」
なるべくぶっきらぼうに言ったつもりだった。
その時涼がどんな顔をしていたかは、見ていない。
「ありがとう。じゃあね。」
写真を撮ると小沢さんは、女子たちが居るほうへ走って行った。
「…走り方変だな。」
僕がそう言うと、涼は声を立てて笑った。
家に帰って、お風呂に入って、寝ようとしたらLINEが来た。
小沢さんからだった。
2人の写真と『半目笑』という文言が送られてきた。
返信はまだしていない。
眠いから明日返す。