第六話 集落:コルネア
「、、、集落コルネア?」
「、、、ああ。」
「どういう意味なんだ?」
俺の質問に羅夢は一瞬キョトンとした顔になってしまう。
そのあと少しの間を開けて話始める。
「集落の名前を聞いて意味を気にする奴は初めてだ。まあいい。この名前の意味は、、、廃村になった村の移民が固まったためにその村の頭を取ったものなんだ。」
「じゃあ、四つもの村が廃村になってできたってことか、、、。」
「そう言う事だ。」
「、、、もしかして、長の名前がイトイド・ハイドってことか?」
「うむ。」
ふむ。
余程慕われているんだな。
俺はゆっくりとその看板を潜った。
すると、そのすぐ横を囲む茂みから、木彫りの仮面をかぶった子供が四人現れる。
なんだこいつらは!?
「だれだー!」
「みてみてー! らむねーだよー!」
「らむねーにおとこ!?」
「らむねーがおとこをつれてきたー!」
口々にそう叫ぶ少年少女に俺はたじろぐ。
褐色肌に白や赤、青などのカラフルな線(?)が刻まれている。
タトゥーか、、、?
それとも塗っているのか?
仮面は木製で、何か民族的な物を感じる造形だ。
それぞれ違う色の線が頬の辺りに塗られている。
それに、刃毀れの激しい小さめの鉈の様な物を握っている。
服装は軽めで、白いボロ布で作られた踝当たりで裾が窄まった、サルエルパンツの様なズボンに、大きめの葉っぱと言う、やたら民族的な服装だ。
その中でも一人だけ、胸元に葉っぱを継ぎ接ぎに縫ったような物を撒いている子がいる。
女の子だろうか?
褐色の美少女はいいよね。
まあ、それは置いておくとして、、、。
この子たちは何なのだろうか?
「、、、ミラ! パル! エラ! ミル! こんな所で何をしているんだ!」
「らむねーがおこったー!」
「きゃー! こわーい!」
羅夢が声を上げると、そう叫びながら楽しそうに走り去っていく四人。
、、、悪い子たちじゃなさそうだ。
と言うか、この集落の子か?
「すまない。よく遊びの相手をしているんだ。」
そう言う事か。
道理で懐いていたわけだ。
そう言えば、過ぎ去りし話かもしれないが羅夢の服はさっきの魔獣を倒した場所に落ちていた服を拾って着させたので解決した。
《叡智の神眼》で見てみると何と、レアドロップと言うらしい。
たまに魔物や魔獣が落とすというドロップアイテムの中でもなかなかレアな部類にはいるらしい。
俺は特に何も着ていない。
まあ、ズボンは無事だった訳だし、大丈夫だろうと言う事だ。
「、、、村長は村の中心にいる。」
「、、、分かった。」
「私は着替えを持ってくるから待っていてくれ。」
「、、、先に村長の元に言っていてもいいか?」
「ああ。」
俺はそれだけ会話を交わすと分かれる。
木造の家々が並び、中々に広いと言えば広いが、、、確かに村というなら狭い方だな。
俺は道をまっすぐ歩いていく。
すると、一層大きな家が表れる。
下は石造り、上は木造の地味に変な見た目の家だ。
ただ、二階建ての家はここだけしか見ていないので、ここが村長の家だろう。
俺はその戸をノックして少し待ってみる。
すると、十秒ほど経った所でその戸が開かれる。
そこに立っていたのは、緑色の髪に木の枝の様な細長い物出で来たわっかを被った綺麗な女性だった。
見た目こそ凛々しい女性だが、そのオーラは優し気で、おっとりとした雰囲気だ。
「、、、何方様?」
「、、、あっ、ええと、さっき、この村の羅夢、、、さんに助けられて、ここに行けと言われて、、、。」
「何だ、そう言う事か。ほんと、正義感が強いね、あの子は、、、どうぞ、入って。」
「お邪魔します。」
、、、俺は何故こんなに緊張しているのだろうか?
今までの女性経験を生かして、、、そんな経験ゼロだったわ。
村長は近くにあったソファに深く腰かけて、机を挟んだ先にある個人用ソファに座るよう促して来る。
それに従い、俺は素直にそれに腰掛ける。
「ふう~。それで、君は何があってこんな所まで?」
「、、、良く分かりません。」
「、、、そうか、、、記憶喪失の類かい?」
「、、、違います。」
何と言えばよいのだ?
冷汗が伝い、俺の周りに緊張が漂う。
いや、こんなことあります?
「、、、じゃあ、何があってこんな所に来たのかな?」
「、、、」
「だんまりか。良くないことをしに来たのかな、、、?」
悪寒。
これ死んだかも。
こっそりと、、、《叡智の神眼》!
――《ピピ――スキル、《叡智の神眼》発動》
名:イトイド・ハイド
種族:人間
職業:狂戦士
Lv:698
MP:990000/990000₋
HP:200000/200000₋
身体速度:569890₋
反射速度:678908₋
魔法耐性:252₋
物理体制:231₋
スキル:《強化》《狂化》《魔法破壊》《威圧》《蛇眼》《隠密》《注視》《破壊》《投擲》
固有スキル:《狂戦士化》《眼前破壊》《体力吸収》
称号:『狂う者』『狂気を抑える者』『偽善者』
「、、、良くないことをしに来たわけではありません。」
「じゃあ何を?」
「、、、これは、一応、誰にも言わないでほしい事なんですけど、」
「、、、何だい?」
「、、、俺、実は、異世界から来た救世主なんですよ。」
主人公は頭がおかしいかもしれません(笑)。




