第四話 べ、別に見てねぇし?
俺は《神威の魔剣》を、スキル《空間収納》に仕舞い込むと急いで羅夢の元へ向かう。
其処で俺は見た。
あられもない姿になった羅夢の姿を!
だが、一瞬反応が遅れる、その理由は――
「、、、タトゥーか?」
足を折り畳み俯せで倒れている羅夢の背中には、とても少女の背中とは思えない大きな龍のタトゥーが刻まれていたからだ。
俺はそんな事よりもこんな風に同い年位の女の子の肌を見るのは初めてなので、少し動揺していた。
これでも思春期男子。
興味本位で近づいてみる。
いや、違う。
生存確認のためだ。
「、、、あー、大丈夫か?」
俺は羅夢の背中に触れてそう聞いてみる。
だが返事が返ってくる気配はない。
そこで良い事を思いつく。
《ピピ――スキル、《叡智の神眼》発動》
名: 阿羅伐 羅夢
種族:闘技の人
職業:刀剣士
Lv:258‐
MP:2036/30000‐
HP:57/30000‐
身体速度:50678₋
反射速度:67890₋
魔法耐性:89₋
物理体制:67₋
スキル:《魔力操作》《能力付与》《超剣術》
固有スキル:《炎光閃》
称号:『剣を極めし者』
体力が、残り57、、、一割はとっくに切ってるな、、、。
どうする?
俺のスキルに治療系のスキルはないし、、、。
ん? これは、、、?
俺はスキル欄に表示される、スキルの一つを確認してみる。
この《栄光の聖光》ってもしかして、、、。
―――――――――――――――――――――――――
スキル:《栄光の聖光》――この光を当てた者に対し、癒しを与える。5秒でHPが20回復する。
―――――――――――――――――――――――――
おお!
これだ!
俺はスキル《栄光の聖光》を発動する。
すると、羅夢のHPがどんどんと回復していく。
HP:57/30000‐+20
HP:77/30000-+40
HP:107/30000-+60
HP:167/30000-+80
HP:1407/30000-+100
HP:1507/30000-+120
HP:1627/30000-+140
HP:1767/30000-+160
HP:1927/30000-+180
HP:2107/30000-+200
HP:2307/30000-+220
HP:2427/30000-
ふむ。
一分でこれだけの回復力か。
中々使える。
「ん、、、」
「お、目が覚めたか、、、!?」
羅夢は目を覚ますと、起き上がり、此方を“向く”。
何と言うか、ね?
分かるかな?
その、女性特有のアレが、ちらっとね?
いや、べ、別にみてねぇよ?
「、、、ん? 何故私は上を着ていないんだ?」
「あー、きっと、あの魔物が腕を振った拍子に飛んでったんだろ。」
「、、、!? な、何故お前が私の裸体を見ている!!!?」
「ヘブシッ!!?」
だから見てねえ!
──なんて、俺に言う隙は無かった。
なんたって、そんな事を言う前にボコボコにされたからな。




