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第三十九話 邪竜討伐

今日は時間が無かったので、少し気持ち悪い所で区切らせていただきます。

 ──上る太陽を目がけて歩みを進める。

 森の中を黙々と進むのは中々に精神的に疲れる。

 俺はそれを、この王都へ来るまでに6時間程行ったわけだが、、、。


 俺は地図と地形を照らし合わせてしっかりと目的の場所へと足を進める。

 見れば、ゴマ程の大きさで目に映る神殿が。

 俺は一つ大きく息を吸って吐くと、気合を入れなおす。

 それと同時、背中に声をかけられる。


 「ミツリ君は手ぶらだけど、、、何も使わないの?」

 「いや、《空間収納》の中に入ってるぞ。」

 「え、《空間収納》使えるの?」

 「ああ、、、ほら。」


 俺は《空間収納》から物を取り出して見せる。

 すると、「おー」といった声と、拍手の音が聞こえる。

 俺はそこまでか?と思いつつ、《空間収納》内に取り出した物をしまう。

 と、そこで待ったが入る。


 「待ってくれ、それはなんだ?」

 「ん?これですか?」


 俺は戻しかけていたそれを見せながら問う。

 すると、質問の主、ネーフさんはこくりと頷く。

 俺はそれを見せながらその正体を教える。


 「これは、『聖属性のポーション』です。」

 「、、、は?」


 俺の言葉に目を点にするネーフさん。

 そして、他の二人すらも目を点にしている。

 俺は苦笑いを浮かべながら、頬をかく。


 「それは、、、聖水じゃないのか?」

 「これは知り合いの錬金術師さんに作ってもらって、、、一応ポーションです。」

 「な、錬金術師が、聖属性、、、?本当か?」


 俺の言葉に全員が身を乗り出すようにして説明を求めてくる。

 俺はどう知り合ったか等という経緯などを話すだけで、レンさんの全容は伏せておく。


 これでやばい奴認定でもされたら可哀そうだ。


 「、、、これを作ったやつは中々にヤバいな。」

 「イカれているというか、、、。」

 「思いついてもやる事は無いわよね、、、。」


 うん、伏せといてよかった。

 こそこそと話しているが、《盗聴》のお陰で丸聞こえだ。


 まあ、とりあえずの説明はこれでいいだろう。


 俺は前方に段々大きくなって見えてきた神殿と、その中にいる黒いオーラを纏った漆黒の竜を指さす。


 「あれが今回の目標でいいんですよね?」

 「ああ。とはいえ、あれをどう倒すかだがな、、、。」


 そう、あの漆黒の竜こそ、今回の標的、討伐対象である、『邪神 アクト』だ。

 俺は特に全容を知っている訳ではないが、この国に何か災いを齎すと言うならば、俺が何とかするしかないのだろう。

 俺は今度こそ本当に覚悟を決めると、邪竜を見据える。

 他の三人も緊張の面持ちで邪竜を見ている。


 「それじゃあ、いきますか。」


 俺は一言そう言うと、武器を取り出す。

 《神威(カムイ)の魔剣》だ。

 その後ろで、三人も持っていた武器を構えて邪竜を見つめる。


 そして──


 「ッ!グルルルルルゥ、、、!」


 ──その双眸がカッと見開かれ、その鎌首をゆっくりと持ち上げる。

 そのベリーの様に紅い(まなこ)は俺達をしかと見据え、その口からは、忌々し気な低い唸り声が漏れている。

 そして、首元が徐々に青く染まり始め、口からボワボワとした物が覗く。

 俺は添えを見て、《守護の防剣》を左手にとる。

 次の瞬間、眼前一面が真っ青に染まる。


 木々は炭化し、緑の自然は見る影もない。


 そんな中俺は、《守護の防剣》を盾の様に抑えて、立っていた。


 「今のは、、、《息吹(ブレス?)》」


 俺は一言そう漏らす。

 すると、背後にいた、《イザベル》さんが俺の独り言に答えてくれる。


 「そう、今のは、《死咆の息吹(ブレス)》よ。」


 《死咆の息吹(ブレス)》、、、。


 俺はその響きでとりあえずヤバい奴であることを理解する。


 俺は三人に合図を出すと一気に突っ込む。

 『鋭化』のポーションを剣にかけ、勢い良く切り込む。

 そうして、討伐作戦は幕を開けたのだった。


 ──《ピピ──スキル《叡智の神眼》発動》

 種族:神・邪神

 名:アクト・プリス

 Lv:10053

まさか、レンさんもチート、、、?

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