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第三十五話 体育

この回も一話では終われませんでした。

すみません。

 ──陽光が差し込み、服の繊維に影が出来る。

 衣擦れの音と、我がクラスの男子達の世間話が響き、一人一人ジャージ姿になって更衣室を出て行く。

 俺は更衣室内の男子が減ってくると直ぐに着替えを終わらせ、俺も更衣室を出て行く。


 制服はピッタリだったが、ジャージは少しぶかぶかと大きめだ。

 とはいえ、運動に支障が出る程ではないので、特に気にする必要はない。


 それよりも気にするべきは──


 「、、、小鳥遊、何故お前は俺についてくる?」


 そう、小鳥遊だ。

 俺が更衣室を出た時、扉にくっ付く様にして立っていた。

 その後も俺の後ろを某ゲームのスライムの様について歩いて来るではないか。

 しかも、俺の横に並んで。


 別に離れて欲しい訳でも無いが、こう、「美少女の隣を歩いていいのはイケメンだけだ!」って言う固定概念が抜けきらず、、、。

 それに、一番ヤバいのは、周囲の男女含めた全員に凝視されている事だ。

 怖い。

 視線が怖くてたまらない。


 「何故って、、、他に一緒に行く人いないじゃない。」

 「いや、まあ俺はいないが、お前はいるだろ?」

 「私?いないわよ。ボッチだもの。」

 「、、、うん、そうだったな。忘れてた。」


 そういえばそうだったな。

 忘れてた。

 こいつボッチだったわ。


 表面上は容姿端麗な美少女だが、中身は面倒臭いと言うか、話が通じにくいと言うか、、、。


 「だとして、俺と一緒に行く必要はないだろ。」

 「いいえ、あるわ。」

 「何だよ?」

 「なんか、良くないかしら?こう、、、美少女を侍らせた主人公感!」

 「お前はどの立場なんだ!?意見がおっさんというか、キモオタだぞ!」


 俺は小鳥遊の返答にそう突っ込む。

 良くそんな変な理由で行けると思ったな。

 というか、なんで俺が悪役に回らないといけないんだよ。


 「それに、偶には人と移動してみたかったのよ、、、。」


 萌えた。


 「まあ、そう言う事もあるよな。じゃあしょうがないか。」

 「な、何でそんないつにもなく優しい微笑みを向けるのよ!憐れみ!?」

 「捉え方卑屈過ぎるだろ!?」


 そんな風に騒ぎながら運動場へと足を運んだ。

 今日は初めての体育だが、うまくいくだろうか?

 身体能力の基礎値は上がったと思うし、力も増したと思うけど、、、どうだろうか、不安になってくる。


 俺が横に小鳥遊を置いて運動場へ行くと、既に先生が全員をまとめ始めていた。

 俺はそれに気付くと、直ぐに指示に従い並ぶことにする。

 俺は後ろから二番目だ。

 ここは絶対に前にならず、目立ちにくいのだ。


 「あー、今日は初めての授業だな、私の名前は鷹見 浪惰(たかみ なみだ)だ。よろしく頼む。男子ども!私に惚れてもいいんだぞー」


 自己紹介とは思えないハイテンションでそう自己紹介をする女性──鷹見先生はその胸の下に腕を置き胸を強調する。

 俺はあそこまで大きいのは好きではないので特に思う所はない。

 ない、、、のだが、周囲の男子達は大盛り上がり。

 そんな男子を少し小ばかにしたように見る女子。

 そして、俺を猛烈に睨んでくる少女(小鳥遊)


 「ハーハッハー!もっと盛り上がれ―!思春期男子ども―!狼も発情するって所見せてやれー!!」


 いや、この先生にブレーキはないのか!?

 なぜそんなに思春期男子を煽るような事を言うんだ!?

 大多数の男子達は大盛り上がりだが、特になんとも思わない俺は只々心の中で突っ込みを入れる。


 「さあ!私の胸を追ってこーい!!」


 そんな事を言いながら運動場の奥へと走り出す鷹見先生。

 それを追いかけようとする男子。

 収拾が付かない。

 そう思った時だった、そこに救世主が現れたのは。


 「粛に!男子!直ぐに並びなおせ!浪惰先生はそこで体育座り!」


 凛とした声でそう声を張り詰めたのは、校舎側から現れた、瑠璃のロングヘアを後ろで束ねてポニーテールを作る女性だった。


 「男子諸君、この教師はお手本としてみるな。今までに何度も問題になっている教師だ。」


 何それ!?

 怖いんですけど?


 俺達にそう一言喝(?)を入れた女性は前で堂々と胸を張って自己紹介を始める。


 「私の名は敷神 羽織(しきがみ はおり)だ。」


 そう名乗った敷神先生は俺達を見渡して今回の授業の内容を説明してくれる。


 「君たちはまだこの学校に入ったばかりで周囲の人ともまだあんまり馴染めていない事だろう。そこで今日は!球技を行う事にしようと思う!」


 球技?

 野球か?

 それともサッカー?


 俺は敷神先生の言葉に首を傾げる。

 すると、敷神先生はどこからかサッカーボールと野球ボールを取り出す。


 「今回は君たちの親交を深め合うのが目的だ、なので、好きな方を選んで思い思いプレイしてみてくれ!」


 敷神先生の言葉に生徒たち全員が声を揃えて返事をする。


 俺はどっちにしようか。

 サッカーボールを持っていく男子と野球ボールを持っていく男子を交互に眺める。

 だが、やはりやった事も無いスポーツは中々決まらない。


 そんな時だった。

 俺の足元にサッカーボールが転がってくる。

 俺はそれを拾うと、転がってきた方を見る。

 そこには、同じクラスの男子が三名、俺を悪い笑みを浮かべながら睨みつけていた。

 その三人に俺は声をかける。


 「えっと、、、これって君達の?」

 「ふっ、ああそうだぜ。俺達のだ。」

 「そっか。はい。」

 「おう。そういやお前、小鳥遊さんと仲いいよな。」

 「え?あーまあ、そうかな?」


 そう言う事か。

 小鳥遊ファンクラブ系の、、、。


 俺は特に答えに適した言葉が思いつかず、曖昧な返事を返す。

 すると、男子達は俺に向かってこう言ってくる。


 「、、、お前ムカつくから、ちょっとボコしてやるよ。こっち来い。」


 、、、俺は意外と面倒臭い奴を相手にしてしまったのではないだろうか、、、。


 こうして俺は、サッカーでボコられる事になるのだった。

体育の先生系のキャラは何故か胸が大きい系のキャラが多い気がするので、それを最大限生かしたキャラにしてみました!変態ですね!

そして、次回に続きます!

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