第十話 高校入学
――俺は、日の光に当てられ、目を覚ます。
今日も、魔物を倒すことになるのか?
そんな疑問を抱きながら、目を擦り、体を起こす。
そして俺は見た。
「、、、ここ、俺の部屋じゃん。」
ここは、俺の部屋だった。
明いたままのタンスの3段目を覗いてみるが、特に何もない。
一瞬、あれが夢だったのかとも思ったが、俺の体が違うと言っている。
指先を動かすだけで、全身に激痛が走る。
そして、昨日までタプタプしていた四肢体は引き締まり、開けた服から見えるのは、ごつごつとしつつもしなやかな筋肉。
美しい。
そして、今までではあり得ないほどシュッとして背の高い身体。
鏡を見てみても、かなりのイケメンになっているのが分かる。
「、、、なんで俺の部屋にいるんだ?」
俺は疑問に思うが、時計を見て後にしようと考える。
今日は入学式だ。
俺は中高一貫の高校に新入する事になっている。
何故そこを選んだか?
少し長くなるが、話そうと思う。
俺の家は、父、母、俺、妹の4人構成だ。
そして、父母は、この前出かけている時に事故に遭って、現在入院中。
もう少しで帰ってこられるらしいが、既に1ヶ月ほどあっていない。
ここからが本題なのだが、俺の入学する高校の中等部には、我が最愛の妹がいるのだ!
妹は、寝坊をよくするので学校の寮で暮らすと言って家を出て行ってしまったのだ。
たまに帰って来てはいたが、最近は部活の大会に熱を注いでいるらしく、二ヶ月ほどあっていない。
それで、『其処の高等部に入れば、いつでも会えるじゃん!』と考えた俺は、即座に入学を決めた。
試験には無事合格。
入学までこじつけたのだ。
そして、妹に『お前のとこの、高等部入学することになった!』って送ったら、率直に『シスコン』って送られてきてかなりダメージを受けた。
まあ、もう既に入学きまってたから特に変えようとか悩む時間もなかったわけだが。
まあ、兎も角、入学式に行くか!
俺は制服を着て家を出た。
元々結構大きめの制服を買っていたのだが、今では凄く丁度いい。
時間が結構あったので、俺はこの世界でスキルが使えるのかと考え、実行に移してみる。
まず使ってみたのは、《短縮転移》。
俺は、深呼吸をして唱える。
「――《短縮転移》」
すると、俺の周りにあった民家が信号機へと変わる。
成功だ。
俺は「よっしゃあ!」とガッツポーズをとる。
周りに人なんかいないし、別に問題ないよね!
それじゃあ、と、俺はステータスを確認することにした。
名:闇山 光里
種族:人間
職業:救世主
Lv:849‐
MP:11096524/11096524-
HP:125705675/125705675-
身体速度:3707986‐
反射速度:4987874‐
魔法耐性:――
物理耐性:――
スキル:《破壊の鉄槌》《栄光の聖光》《ステータス》《空間収納》《魔法攻撃無効》《隠蔽》《隠密》《物理攻撃無効》《叡智の神眼》《並列思考》《思考加速》《極限神越》《異世界の扉》《敵意感知》《存在感》《言語理解》《夜行視野》《起死回生》《高速再生》《短縮転移》《蜃気楼》《高速移動》《覇王の威厳》《化煙》《吸収》《威圧》《夢吸》
固有スキル:《攻撃無効》《無限攻撃》《暴食之皇》《盾王の覇気》《魔法遮断》《完全変化》《擬態》
称号:『異世界人』『救世主』『孤独の超越者』『時空を超えるもの』『世界を救うもの』『吸取る者』『強欲之皇』『傲慢之皇』
おおー。
また、ステータスが上がってる。
それにスキルも増えてる。
ていうか、固有スキルまで相手から奪えるってやばいよなー。
そう思いながらスキルを見ていると、良い物を見つける。
あ、このスキル、電車に乗らなくても高校に行けるんじゃないか?
――《ピピ――スキル、《叡智の神眼》発動》
―――――――――――――――――――――――――――
スキル:《高速移動》――高速で移動できる。
―――――――――――――――――――――――――――
シンプルイズベストってやつだな。
俺はクラウチングスタートの体制になって唱えた。
「――《高速移動》」
瞬間、風を置き去りにして、景色が後ろに抜けていく。
二秒と立たずに百メートルの地点を超える。
だというのに、疲れを一切感じない。
いよいよ自分が人間であるのかが疑問に思えてきた。
「ん?」
あれから数分、俺が神速で走っていると、目の端に、大きな建物の影が映り、立ち止まってしまう。
あんな建物、前に見た時にあっただろうか?
「、、、大聖堂か何かか?」
俺がそこに近づくと、いつの日かに習った、サグラダ・ファミリアのような巨大な建物が鎮座していた。
、、、ふむ。
どこか、聖なるオーラ的なものを感じる、、、ような気がする。
俺はそこに近づいてみるが、少し回りが騒がしくなっていることに気が付く。
なんだろうと見渡してみると、俺と同じ制服を着ている少年少女が沢山いた。
ちらちらと視線を感じるが、多分こんなところで突っ立っているからだろう。
「、、、さて、俺も普通に向かうとするか」
、、、俺は踵を返して今日入学することになる高校に向かうのだった。
――「えー、これにて、第四十三回入学式を終わります。新入生は各自教室に向かってください。」
そういったのは教頭先生だ。
俺は、他の生徒に倣って張り出された紙に書いてある教室に向かう。
そして、俺は見た。
絶世の美女を――。




