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ハンティング  作者: トライトン
4/6

4.貯金

4、貯金


僕は少し浪費グセがあった。といってもギャンブルなどではなく、ゲームへの課金でお金を使ってしまっていた。昔から人と話すのが苦手な僕は、1人で時間を過ごすことが多く、テレビゲームや携帯のアプリなどをしながら暇を潰していた。結婚してからもその習慣は変わらず、空き時間ができれば家事もせずにアプリゲームに精を出していた。今までの総課金額なんて計算したくもないくらいである。


一応、貯金は夫婦別々の口座にしており、家の買い物などはその時その時に財布に入っている金額が多い方が払っていた。

別々とはいえ、金遣いの荒い僕に少しイライラしていたのだろう。ときたま嫌味を言われることもあった。

それでも僕は「あ、今彼女は怒っているから申し訳なさそうな顔をしておこう」というような考えに至ってしまう。課金をやめないとなどという考えは全く頭に思い浮かばなかった。


そのため僕の口座には貯金があまりなかった。そう、これも僕になかったものの1つ。


妻が出ていった直後は何もやる気にならず、仕事にもいかなくなった結果クビになったのはご存知の通りだろう。家から出る気にもならなかったので、適当に内職を探し、初めてみる。

その時にやったのは、ポケットティッシュに広告を差し込むというものだった。

家にいながらできる仕事というのはとても良かった。外を走る原付や、下校途中の子供の声、いたずらに鳴らされる防犯ブザーの音を聞きながら仕事をした。こういう単純作業は集中すると無心になれる。そこも内職のいいところだった。


しかし、これではいくらやっても稼げないことに気づいた。早めに2人で住んでいたマンションを引き払い、安いアパートに引っ越した。

それでも内職だけでは圧倒的に生活費と比べてマイナスである。

そのため僕は、コンビニのアルバイトに応募した。深夜なら客も少ないし時給も高い。一石二鳥だと考えた僕は今でもそのバイトを続けている。少しずつだけれども貯金はできているので毎月給料日に明細を見るのも楽しみの1つである。


もう少し手っ取り早く稼ぐには、この床に散らばっているものや、前の家に妻が置いていった押し入れパンパンの荷物を売れば、少しは足しになるだろうがどちらも思い入れが強くこのままにしてある。


押入れを覗くと、妻が買ったインテリアや、アクセサリー、将来子供ができた時にーなんて調子に乗って買ったベビー用品などが詰め込まれている。この時は流石に気が早すぎると思って止めたんだけどな…

そんなことを思い出しながら押入れをしめる。僕は床に転がっているランドセルを足でつついた。思ったより重かったそいつのせいで鈍い痛みを感じながら僕はバイトの準備をした。


お読みいただきありがとうございます。

よろしければ、感想や改善点などコメントよろしくお願いします。

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