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ハンティング  作者: トライトン
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1.ワンルーム

1.ワンルーム 


「はぁ・・」

 ため息をつきながら部屋の窓を開けた午前11時30分。この時間まで寝ているということは僕がろくに仕事もしていないことは予想がつくだろう。31歳、アルバイト生活の僕はワンルーム、家賃4万強という大学生が住むようなアパートに一人暮らし。部屋はいろいろな物であふれており床面積の半分も床が見えていないのではないだろうか。今日はバイトもないので片付けでもすればいいのだあろうが、そんな難しいことは僕にはできずこの時間まで寝ていたというわけだ。ちなみにアルバイトはコンビニ店員をしている。まるで苦学生のような生活だが、述べた通り31歳である。この年にしてお先真っ暗。この先どうしようか本気で考えないといけない状況であるが、特にやる気も起きずただただ息をしてボーっと生活しているのである。

 しかしそんな僕にも生きがいはある。それは後で述べるとして今日は特にやることもないので溜まっている食器を洗ったり、寝転がってスマホで話題のYoutuberを見ることにする。本当に何も得ることのない休日。ふと左手薬指の日焼け跡に気づき昔の記憶が一気に脳を駆け巡る。そう、僕は半年前まで結婚していた。以前の妻の紹介は長くなるので割愛するが、本当に美人で聡明、頭の回転がとても速く、僕にないものをすべて持っている人だった。すこし佐々木希っぽかったかな?ちょっと美化して説明した気もするがまあそのくらい魅力的な女性だった。

 そんな彼女が半年前に出ていくときに吐き捨てたセリフが今でも忘れられない。その時住んでいたマンションの扉を、多くの荷物をもって勢いよく開け、こっちも見ずに叫んだあの言葉。

 

 「あなたには、ないものが多すぎる」


 31歳、コンビニでバイトをしながらボロアパートに住んでいる僕でも頑張っていることが1つだけある。それは、妻が出ていったときに僕になかったものを手に入れていくこと。すべて手に入れば、もう1度彼女とやり直せるのではないか。そう考え僕は日々、あの時なかったものを推測、考察し、手に入れることのできるよう努力している。これだけが僕の今の生きがいなのである。

 そう、このお話は僕にないものを手に入れようとする成長物語、になる予定である。精いっぱい努力はしているつもりだがまだまだ彼女の考えていたことがわからない。

 これから、この半年の努力の軌跡、そしてこれからの進歩を見届けてほしい。


 

初投稿です。

ふと思いついた冒頭、結末を形にしてみたくて、投稿してみました。

これを読んでいるということは、本文も目を通していただけたと信じて、よかったらきちんと結末まで読んでみてくださいね。よろしくお願いします。

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