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プロローグ


 私はルーナ長い銀髪が美しい女神ルーナ。


 私の仕事はこのリストにあるニートさん達を事故に見せかけて適当にぶち殺して、ここ女神の神殿へ呼びつけ、勇者だなんだとおだてて魔王や魔物、魔法などが存在する異世界へ送り込む簡単なお仕事をしている。


 殺し方は自由。

 私の最近のマイブームはオオスズメバチを差し向ける事だ。意外なタイミングでの遭遇が好ましい。自転車で坂道を下っている時とか。


「だけど、この連れてき方もそろそろ飽きてきたなー。次はバナナの皮でーとかどうかなぁ」


 そして今日もまた、一人の男がここ女神の神殿へやってきた。メガネを掛けた男。それ以外はあまり特徴はない。別に興味も無い。


 私は神殿にやって来た男の資料に軽く目を通す。

 織田ノブスケ享年25歳 トラックに跳ねられて……あートラックブームの時の奴が今頃やって来たのか。

 ドラマチックな死に方するのが面白くて結構長い間これで()ってたなぁ。懐かしい。

「なになに? 職業、自宅警備員。経歴……」

って資料はどいつもこいつも同じような経歴でどうでもいいか。

 私は呆然と突っ立てる男に女神スマイルを浮かべて、いつものようにお仕事に取り掛かる事にした。


「私は女神ルーナ。あなたにチートスキルの数々とこの魔剣ダークエクスカリバーを渡します。これで魔王を倒して来て下さい」


 神々しい後光をかもし出しながら、色々すっ飛ばした、いつも通りのセリフを言う。


「あー異世界転生か。わかった。頑張ろう」

 メガネを片手でクイっとやりながら魔剣を受け取った。ノブスケとかいう男。


「それでは頼みましたよ。勇者ノブスケ」


 私は笑みを浮かべてゲートを出し、ノブスケ送り出した。



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