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松山行紀  作者: 雨奈麦
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関ヶ原

名古屋を越え岐阜に入った。さっき大きな湖みたいな河を渡ったのだが、それを見てそういえば岐阜には木曽川揖斐川長良川と大きな3つの川が流れているのを思い出した。あれはそのうちのどれであったろうか。

高速の看板に岐阜羽島の看板を見る。昔、誰かが岐阜には新幹線が通っていないなんて言っていた。本当かどうか、確かめたくなってすぐ地図帳を開いた。すると、僕は細かい事に変に執着する人間だから、少しだけ新幹線の線路表示が岐阜にかかっているのを見つけてしまった。しかもちゃんと岐阜羽島の駅表示もある。なんだうそつきめ、しっかり通ってるじゃないか。だが僕にはそんな風にその人を責められなかった。きっと言ったのは大人だろう。その人の、得意げな表情を見ると、事実を突きつけられた時がかわいそうでとてもできなかったのだ。

僕はまた河を渡っている。さっきのが木曽川だとすれば、これは揖斐川だろうか。揖斐川には今でも鵜飼がいると聞いたが、本当だろうか。

高速の看板に大垣の文字を見る。ここには大垣城があって、確か関ヶ原の合戦の際に西軍側の拠点だった。当初大垣城に陣を張り戦う予定だったが、関ヶ原にて野戦へと持ち込まれた経緯があるとどこかの本で読んだ記憶がある。そこまで考えを廻らせた所でふと目を上げると、そこはちょうどあの関ヶ原だった。

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