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霊体、佐藤くん。

「どうしよう・・・。」


私は、佐藤くんに貰った包みと睨めっこをしていた。というのも、

霊体になれる=死

という方程式が、私の中で出来上がってしまっているからだ。

あの爽やかイケメンはなんて物を渡してくれたんだ!毒キノコがふんだんに使われているとかエイの毒を使っているとかだろうか?

兎に角、怖い!怖すぎる!

私はマゾではない!断じて!

なぜ、危ない橋を渡らなければいけないのか?石橋は叩いて渡らず、違う道を探すタイプなのだ!


「食べなければ大丈夫だと思うんだけどなぁ・・・。」


だからといって、ゴミに出してもいいものか?仮にも貰い物だ。しかも、猫やカラスが食べて死んでしまっては罪悪感が半端ない。


「本当にどうしよう・・・」


「あれ?まだ、食べてないんですか?いやー、確かに高級ではありますけどねー。でも、気にしないでください!これでも、僕あっちでは高給取りなんで!あははは」


私は一人暮らしをしている・・・だが、今は口を開いていない。


「あれ?おーい、聞こえてないのかな?」


いやいや、バッチリ聞こえてますとも。

振り返りたくないだけです。

ギギギギと音がしそうなほどゆっくり振り向けば、そこには佐藤くんが、爽やかスマイルで佇んでいた。

・・・・・・いや、浮いていたのほうが正しい。


「あ!良かったー。聞こえてましたね!」


「キ・・・・」

「キ?」

「キ・・・キャーーーーー!!!でたーーー!?!?!?」


お父さん、お母さん。

やっぱり、ここはワケあり物件でしたー!


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