prologue 「異国島」の歴史
初投稿となります。まだ主人公たちは出てきませんが、簡単な世界観の紹介くらいに思っていただけると幸いです。こつこつ投稿していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
Prologue 異国島
美しい島に男と女が生まれた。その頃は「男」と「女」という言葉はなかったのだが、2人はお互いに違う存在であると気が付いた。
2人は共に美しい黒い髪を持っていた。やがて2人の間には同じような美しい黒髪の子供が生まれた。2人が亡くなった後も、子供たちがその島に増え続け、順調に子孫を増やした。島はやがて「国」となり、代表が王又は女王となり統治をした。誰が名付けたのかは不明だが「国」は「和」と呼ばれるようになった。「王」や「女王」の統治の元、「和」には平和が保たれていた。
しかしある「女王」の御世だった。ある女の家に金色の髪を持った子供が生まれた。女は決して、子供の父親である、相手の名前を話さなかった。「女王」は子供を観察対象にしていたが、その年は、人々の生活の源であった泉が濁ったことに始まる、歴史にない不作、食べ物のなくなった民たちは反乱を起こし、「女王」の屋敷を放火する、原因不明の疫病が流行り、女王の側近の大臣が亡くなるなど数えきれない不幸が続き、「女王」は自らの退位と引き換えに金の髪の子供を「異国人」と認定し、「本島」から離れたここ「異国島」へと幽閉した。しかし、その後も百人に一人の割合で髪、瞳、肌などが「異国」の子供が生まれた。その度にその時代の王の勅命で子供は親から引き離され、「異国島」へと追放された。
時が過ぎ、「異国」の特徴が現れた子が島の中で子供を産むと、ほぼ100%の確率で「異国」の血が現れるため、王族の中には「異国」の元凶の一族がどこかに隠れ住んでいるのではないかと、海に船を出し、「本当の」「異国島」を探しに行った者もいたが、何も成果を得ないで帰ってくるか、旅の途中で行方が分からなくなることが主だった。「異国島」が出来、四百年という時が過ぎた今でも、「異国人」の真実は明かされないままだ。