5 いじめの理由
理事長室を出てから理事長に見られる間の事。
「とりあえず質問が2つあるわ。」
「奇遇だな。俺も質問がある。まぁ、お前の方が少し早かった。先どうぞ。」
なんか恩着せがましいな。
「まず、魔法の種類および、効果を教えて。」
「基本使う魔法の効果はマジックデリートこれは当たれば魔法を無効化出来る。
次に、スペースデスこれは空間を斬って別の空間に繋げる事ができる。
そしてグラビティデスこれは2メートルの範囲を無重力状態にする事ができる。
さらにファクションデスこれは足に掛けて摩擦を無くして移動を速く出来る。
他に、メモリーデリートこれは記憶を消す事ができる。なお、戻し方は無い。」
「次に、何で小刀なの?死神の一族ってデスサイズという大鎌が武器だったよね?」
すると、ケイは頭を少し掻いた。
「使うの禁止されててるんだ。」
おかしい、死神の一族はデスサイズだと相場は決まっているのに、
「何でか、差し支えなければ教えて。」
「あれ、杖としての機能もあるから範囲で学校全体を覆えるし、どんなに手加減しても攻撃魔法は必ず即死級だから。」
「・・・」
マジ者だ。この人本物の死神だ!って言うかそんな力あるなら学校来なくてよくね!?
「じゃあ、次は俺な。魔法の位と、君と同じく魔法の種類と、効果を教えて」
「魔法の位は、思想の牙
使える魔法はまず、テレパシー相手と頭の中で話が出来るわ。
そしてカムンイメージ想像した場面の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)見せる事ができる。
次に、センスシンプティーこれは攻撃を受けた対象者の痛みを別の対象にも与える。
最後に、|メモリーオブインプレイカボール《難攻不落の記憶》どんなに昔の記憶だろうと、魔法を掛けられて消されようと、思い出す事ができる。」
「最後の魔法じゃなくて、ただ記憶力がいいだけじゃないか!」
なんと失礼な!
「魔力で無理矢理思い出すから絶対、魔法なの!何だったら、あなたのメモリーデスであなたの魔法の記憶消したら?」
するとケイは少し顔を引き吊り顔で怒りを表した。
「そこまで言うなら勝負だ!」
「望む所よ!」
例え、神の一族でも自分の魔法を貶されたら怒るわ!
「【不法者の記憶を吹き飛ばせメモリーデリート!】」
黒い球体が私の頭に入ってくる。気持ち悪い感触を受ける事10秒
「【我が記憶を呼び覚ませメモリーオブインプレイカボール!】」
しばしの沈黙・・・
「俺の魔法の種類および、効果は?」
「マジックデリートこれは当たれば魔法を無効化出来る。
次に、スペースデスこれは空間を斬って別の空間に繋げる事ができる。
そしてグラビティデスこれは2メートルの範囲を無重力状態にする事ができる。
さらにファクションデスこれは足に掛けて摩擦を無くして移動を速く出来る。
他に、メモリーデリートこれは記憶を消す事ができる。なお、戻し方は無い。
最後にオールデリートこれは術者の周り半径1メートルの(術者を除く)全てを殺す事ができる。
どうよ!」
その答えにケイは口をあんぐり開けて驚いている。
「・・・マジで何者だ。お前?」
勝った。
「私は記憶を取り戻す力を持った者よ。」
そう言うと私は感傷に浸った。
ケイはしばらく呆れていたが、
「もういい、とりあえず攻撃魔法は無いのか?」
「残念ながら無い。って言うか私がいじめられてたのそれが原因だし。」
そう私が言うと、ケイは少し思案顔になるといきなり拳を出した。
「これに手を乗せろ。」
超腹立つけど、渋々手のひらを乗せた。その結果にケイは微笑むと、
「ちょっと準備あるから帰る。明日の放課後体育館に集合よろしく。」
そしてさっさと帰ろうとする。っておい!
「さっきの何の意味があったのよ?」
「明日になったら教えてやる。」
「今教えなさいよ!痛っ!」
ケイはいきなり私にデコピンをくらわせた。
「うるさい。明日教えるって言ってんじゃんか。」
「だからってデコピンは無いで、しょっ!」
言葉の途中でデコピンの仕返しに殴ろうと拳を出すがケイは避けて不発。
「鈍い。」
ケイはそう言ってあくびをした。
その態度で、ブチリっと私の何かが壊れた音がした。
その後起こったのはパンチのラッシュとデコピンの応酬。パンチは全然当たらないのにデコピンは当たっていく。その結果が目に見えているケンカを窓から理事長が見ていた。
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