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版画(リトグラフ)を制作しなさい5

昨日、午後当たりから怪しくなった雲行きが完全に嵐になった。

腰を痛めた。理由が、版画の作り過ぎ、刷り過ぎである。


ふ。



学校へやってきた。

朝から第3版のインク付け、刷り、版の保存、インク台の掃除、第4版にとりかかる準備と動きっ放しである。

一応朝来たらWiFi接続するが、スマホをいじる暇なんてない。倒れない程度に各自水分補給をするのでいっぱいいっぱいである。隣でインク刷りをしている女子に聞いた。


もちろん会話中も作業を止めることはしない。

私「腰に来ませんか?」

隣女子「きます。昨日、相当痛くて眠れなくて、ロキソニン貼って寝ました」

私「ですよね!私も昨日と今朝、ロキソニン貼ってます」

2人(失笑)


てな感じである。

さて、第4版、赤の背景部分をアルミ板に透明フィルムに貼付けるところからまたである。気が遠くなりそうだ。

ベンガル紙持ってきて、転写して、描画して・・・ふ。


だいたい人気ある授業は抽選て何だよ。ムサビ以外で聞いたことない。抽選落ちしたから補講って何だよ。


何でこんなキツイ授業、抽選するほど人気なのだ?


謎は益々深まるばかり。


そんなこと考えながら、リトクレヨン(リトグラフ用のクレヨン)でカキカキ、シャカシャカ。


あと、教授たち、テンペラ画の先生だとか版画の先生だとか研究分野マニアック過ぎない?


あー壁画出身の教授もいたな・・・ふ。

シャカシャカシャカシャカ。


お昼休み終えて

第二製版まで終わらせた版画の刷りからスタート。作業をしていたら、教授が、講師に対して友達の話を始めた。


教授「僕の友達が今タイに行っててね」

聞き耳立てる私。

教授に友達だと?スクープである。

教授「それでさー、今、アルミの鉱石を採取してるんだ。」


ふ・・・教授、そんな友達なかなかに素敵だと思います。普通の人連想してしまってすみませんでした。


その後、第4版を刷ろうとして赤のインクをインク台に出してヘラで伸ばそうとしたその時

教授「グラデーションかけませんか?」

私「え!?」

教授「この背景グラデーションかけたらいいと思うんだけどな」

私「何も考えていませんでした」

教授「そんなに赤一色にしたい?」

私「別にそんなこだわりある訳ではないですが、後から黄色重ねますし」

教授「せっかくだからグラデーションかけましょうよ」

私「・・・」

てな感じで教授のゴリ押しによって、グラデーションという版画でとてもとてもそれは面倒臭くムズカシイ技をかけることになった。


あのー、先生、大変なのは私なのです。


ふ。


刷りも終えて

第五版を、レッツ描画。

カキカキ、シャカシャカ。

明日は第一製版からだなぁ・・・



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