版画(リトグラフ)を制作しなさい。2
朝からランニングシャツを着た男性にジロジロ全身を見られる。私が汚れた作業着を着ているのがいけないことは分かっている。
でも、そんなに見なくてもいいじゃないか・・・仕方ないじゃないか・・・。
学校到着。WiFi接続。版画工房へ。一番乗りである。
電気をつける。
まだ、授業開始1時間前やけど、お絵描きスタートである。にひひ。
一息つきに喫煙所に来た。
あ、工事現場のおっちゃんの靴、オソロ・・・。それ、ワークマンのファインドアウト、私のランニング用の靴である。色までオソロ・・・。
とりあえず世界堂へ。水を浸して振ると1時間冷却マスクというのを購入。772円。あまり信用してないけれど、天下の世界堂様に置いてあるのならと思って装着。
注意書きに書いてある通りに水に浸して振ってマスクを装着・・・び、ビミョー。冷却されてるのかされてないのかワカラナイ。
教授から第一製版のデモンストレーションが始まった。覚えられない、ふ。
教授の紙の裁断の説明が始まった。
自分は自分のペースでベタを塗ったり色々お絵描きしていく。
いざ、第一製版である。描画したアルミ板の上にウエスにタルクをポンポン置いていく。
次に第一製版液をスポンジでポンポン描画部分に乗せていき、その製版液を新しいウエスで叩きながら拭き取る。
第一製版液がついたウエスを水洗いで洗濯し、ウエスを外に干す。
さて、版画用紙を買いに世界堂へ。
パブリアーナロスピーナ紙2枚、上質紙2枚2717円也、チャリーン。
紙4枚2717円・・・。
版画工房に戻るなり、手と裁断作業スペースと物差しをウエスでアルコール消毒していく。
私はアルコールアレルギーである。
当然手が腫れる。かゆい、きつい、死にたい。
紙を一生懸命裁断している時に事件は起きた。
私は確かに世界堂の袋に入れた、版画用の高級用紙で通路を少し狭くしていたけれど、
右隣生理的に嫌いな女子が、あからさまに足を高く上げて、私の世界堂の袋に入った紙を見ながら踏み付けた。
流石に腹が立つ。死ね、クソヤロウ。殺す。心で思いながら残りの踏まれた紙を裁断していく。
絶対許さない。
みんなどデカい袋、画材持ってるのになぜ私のやつだけ踏み付けた?
生理的に嫌いという自分の勘があたった。
同じ空気を吸うのも嫌である。
怒り通り越して悲しくなった。助手に話聞いてもらって大泣きした。
その後、私の顔見るたび悪態をつくようになった。
あー・・・こいつとずっと同じクラスたえられない。
あっという間にお昼休みが終わった。
工房へ。
第二製版のデモンストレーションを見る。
この時事件は起こった。
生理的に嫌いなやつがわざわざ私の後ろを通り過ぎて、足を足にわざとぶつけてきた。いちいち反応してられないので、気持ちを整えて、そのまま第二製版へ。
この、第一製版、第二製版というリトグラフの手法はムサビ伝統的なならではの手法らしい。
てか、いちいち乾かす作業がいちいちウチワ使うの、何でだろう・・・。
版画制作、めっちゃ肉体労働やん。立ちっぱなし、動きっ放し。
何とか第二製版を終わらせた。
刷りのデモンストレーションが始まる。休憩している時間はない。
助手「二人一組になってローラー係りとスポンジ係やってください」
生徒の数は奇数である。
ふ
勿論私に組む相手は見つからない。あれ?なんかこれ、小学生の頃からずっと今に至らない?
三つ子の魂百までである。
みんな、作業開始してるし・・・ふ。
では、鈴川さんは〇〇先生と組んで下さい。
よっしゃーー!!誰と組むよりも気楽で嬉しい。
余り物には福来たる。ぐふふ。
リトグラフの板を湿らせ、墨付けてスリスリ。先生と一緒に肉体労働をする。ぐひひ。楽しい。
プレス機にかけてプレス機を回す。ひたすらそれの繰り返しで、試し刷り2枚と本刷り4枚した。
この工程がまた大変なのである。
小休憩で来たトイレで自分の太ももが版画のインクで汚れている。この現象はナンダロウ。
鉛筆画に色鉛筆を加筆していく。
最後、版の保存の説明を受ける。
版の保存をした。
さてさて、カラー版画の下絵作成である。白黒のインコの絵に色鉛筆をひたすら加筆。
シャカシャカシャカシャカ。