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版画(リトグラフ)を制作しなさい。

朝のルーティンをする。ゆで卵をゆでる。ミニトマトを収穫する。ゆで卵とミニトマトとチョコレートをお弁当箱に詰める。プロテインを豆乳でシェイクする。麦茶を水筒に入れる。

いそいで荷物確認して、ベトナム式痛み止めをキメて家を出る。

学校にはやめについて、はやめに世界堂行かなければ版画の持ち物を購入しなければならないのだ。


電車に乗って席に座った途端、自分の日傘を隣の端の骨の部分を席の人の鞄にひっけて、5分ほど悪戦苦闘、平謝り・・・


ほんと、ごめんなさい。


電車を降りてバスに乗る。バス寒い。いつも思うがエアコン効かせすぎやろ。

バスの日差しが眩しいので日除けシャッターを閉めようとした。

日除けシャッターがないいい。

徳島は汽車でもバスでも、あるぞ、おい、東京。


今日からすずはマスクデビューである。鏡見て自分の顔の醜さに吐き気がしたからマスクをつけて露出面積を減らす作戦決行だ。ふふ。

これで、鼻水垂れても気にしないで生きていける。



学校に着いた。WiFi接続する。

世界堂で版画に必要な買い物をする。2261円也、チャリーン。


席についた。前の席、髪の毛ピンクおかっぱ女子だ。


色とりどりのパレットみたいな人種たちに慣れてきた。


木版画も銅版画も発明した人は分かっていないが、銅版画はマソフィ・ニギラが発明したのではないかと言われているか、ふむふむ。

リトグラフが発明されるまでは銅版画が主流だった。へーえ。

木版画は凸版で銅版画は凹版である。そうなのか。


スクリーンプリントはシルクスクリーンと

まて、ステンシルって何?教授、暴走しないで。知ってること前提に講義進めないで。

大学でシルクスクリーンを使う場合は感光法を使います。

へえ、そうですかって、教授・・・分からないです。


リトグラフは平板と石版画がある。学校では簡易的にアルミ板を使う。リトグラフのリトの語源はギリシャ語で石。石のほうが歴史が長いので。ほーう、なるほど。


水と油の反発作用を使う、そうなのか!

リトグラフだけは、アルンス・ゼネフェルダーが発明したことが判明している。

ゼネフェルダーは戯曲をやっていて、破産した。洗濯物をミスしておっちょこちょいにより1796年にその技法を発見し、その2年後に特許をとった。

ふ・・・発明家はおっちょこちょい説がまた一つ私の中で判例として増えた。


リトグラフの石はゾルンフォーフェンというドイツの石が適している。地層が平べったく隆起しているから、加工、採掘しやすい。

ほーう。そろそろ情報量多いです、先生。


さて、実践である。アルミ板を洗い、磨き、洗う。

早速助手に注意される。「もっと丁寧に最後水気とらないとさっき先生が言っていた通り、アルミ板も金属なので錆びます」

私「はい」

やり直しである。ふ・・・すずはド適当な性格なのである。


世界堂にタフウォッシュという謎の画材を買いに来た。105円也、チャリーン。かわいいものだぜ。ふ。


ロスピーナ紙という透明フィルムの採寸&カット・・・

どうしよう。版画の下絵の採寸ですら成功しなかった。

助手に、自分がいかに採寸のセンスゼロかを伝えて、手伝ってもらった。

ナントカナッタゼ。


日常会話で使う、見当違いの見当は版画用語からきている


ほえー目から鱗。世の中知らないことだらけだ。


今度はカットしたロスピーナ紙を採寸ですと・・・

だから私に採寸のセンスはないのだ。でも、頑張った。


ロスピーナ紙に下描きをセロテープで貼り付けて、レッツ転写。ってところで教授に、採寸し直しと言われて、線をアルコールで消された。


ふ。


だから私に採寸のセンスないんやて。


さてさて、気を取り直して極細マジックで転写していく。

お腹すいたので左手でご飯食べながら右手で転写していく。


お昼休みになった。レッツ図書館。ぐふ。本一冊と、DVD日本画家本阿弥光悦のDVDをレンタルする。

ベトナム式痛み止めをキメる。お昼休みが終わる頃に胃が荒れて気分が悪くなる。


教授から授業開始とともに工房からアルミ板を取ってこいとの指示が入る。生理痛で階段出来るだけ昇り降りしたくないが、頑張る。


新聞紙を一番下に敷き、その上にアルミ板、ベンガラ紙、(ベンガラ紙は、インドのベンガル地方で採れた紙)に、転写した絵をまた転写していく。


次にアラビアゴムで白抜きする部分をマスキングしていく。レッツお絵描き。ぬひひ。

早速マスキングに失敗したああああ


教授助けてええええ。

教授に助けてもらい、無事、マスキング完了。ふ。


3600円の炭をカッターでちびちび削り、お皿に入れ、プリントクリーナーという揮発性油で溶く。

空と海の表現のところをそれと筆でお絵描き。


後は数々のNEW画材を試す。リトクリヨン楽しい。

謎の描画材で絶好調にお絵描きしていたら、教授が来た。

教授「ここ、何で描いた?」

私「ええと、テレピンと墨です」

教授「プリントクリーナー?」

私「はい」

教授「ちょっと薄すぎるかな〜」


ちーん・・・。炭とプリントクリーナーを混ぜるところからやり直しである。


右隣の女子が、教授に

「写真そのまま写した?」

と突っ込まれている。

右隣女子「いや、あの、半分写して半分違いまして」


ふ、右隣女子よ、嘘付いてもバレバレ。その絵、私が見ても写真丸写ししたの一目でわかる・・・てか、私はあなたの存在が、一目見た時から生理的に嫌いです・・・。


さ、自分のお絵描きに集中だ。

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