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すずのお絵描き日記  作者: 鈴川愛夏
2025年6月
6/14

2025/06/23

朝4時起床。朝のルーティンをこなす。

洗濯機を回す。

せ・・・洗濯物干すスペースないいいい

洗濯物干すスペースは筆を干すスペースへと変更されている。

仕方ない。ベランダに干すとしよう。取り込むの忘れる未来しか見えないけれど。やれやれ。


生理がきた。きたらきたで今度は生理痛というこの世の絶望が訪れるのだ。お腹痛い。私なんかがこの世に生まれてきてごめんなさい。

これでシロハラインコとマーモットを産める希望は完全に絶たれてしまった。


株価自動売買設定オン。

頼むよ、株ちゃんたち画材代をオラに。

他にも書類仕事をこなす。やれやれだぜ。

そういえば、しほは分け隔てなく色んな人と楽しそうに会話しているところを見て、やっぱり友達ではなかったのだと思って昨日LINEから削除した。さようなら、しほ。つかの間の夢を見させてくれてありがとう。あなたの描く作品は凄かった。幸せな学生生活を送ってね。


昨日の晩は水風呂に入り、水彩紙を水張りしてから寝たので今日は水彩画が描ける!

ミュージックスタート。曲は愛想春日の「水彩画」である。暗い曲だ。良いねえ、この暗さ。ふふ。何よりタイトルが良い。


鉛筆で水彩紙に線をひこうとして止まった。籠にいるはずのかわいいインコちゃんが水彩紙の上に写実的に描かれて動いている。描かれて・・・


んなわけない、しっかりするのだ、自分。脱走したんだねー可愛い子ちゃん。ぐへへ捕まえてやる。捕まえられると籠に戻されることが分かって必死の抵抗をする。しばらく悪戦苦闘してから課題に戻ろうとして課題を考えなおす。神様のおぼし召しだ、きっと。今はクレヨン人物画のエスキースの続きをやるべきたのだ。

よし、まずは人物画を描こう。あれ?やる気が出ない。何でだろうか。生理始まったから?お絵描きし過ぎたから?どうした自分。こんなにも絵を描きたくないなんて。

どうしたの?、私。反抗期到来かな。

ちょっと一旦お絵描きから離れてみるか。そんな日があっても許されるよね?

ムサビ日記/手羽イチロウ/武蔵野美術大学出版局という本を読む。最初の2頁で思った

お・・・面白くないいいい読むのやーめた。絶対自分が書いてる日記の方が面白い。ブックオフで売ってやる。静かに本を閉じた。てか、私、愛校心芽生えてない?タイトル見ただけでジャケポチしてしまったし。知らぬ間に人はこうして周りに染まり、飲み込まれ、自分自身を見失い、透明化するのだろうか。

やばい。絵本の課題の存在忘れてた。世界堂へ行こう。いや、後で学校の世界堂行こう。それにしても動きたくない。コンビニにレッドブル買いに行くことすら億劫である。

仕方ない。今日の私はなんだか歩き方を忘れた旅人みたいな気持ちである。心に穴がぽっかり空いている。ダイソーへ来た。ピアス制作するための道具を探す。教授に色んな物を普段から観察して色んな角度から写真を撮りなさいと言われたのを思い出し、ダイソー内で静物の観察、取材、カメラのシャッター音がしばらく鳴り止まないこととなった。ダイソーで葛飾北斎団扇を発見してしまった。あ、扇子も発見。

充電式ミニ扇風機とか使ってる世の中の人たちに抵抗することに決めた。これからの時代は北斎扇子かうぢだ。(ちゃっかり購入した)。


筆箱(筆記用具用)、筆箱(鉛筆画用)、ノート、クロッキーブック、色鉛筆を画材用鞄に詰めてレッツ座学。

日傘を出して差す。日傘が身に覚えのない絵の具で汚れていた。この現象に名前をつけたいなと思った。

今日は絵を描かなかった

今日は絵を描かなかった

最低だ、私という人間は。非生産的社会のクズです。なんだこの罪悪感と焦燥感は。絵を描かないなら死ぬしかない。やばい。なんて罪な人間なんだ。私は悪魔です。ダメ人間です。生まれてきてごめんなさい。人間失格です。分かっています。生きていることが罪な人間です。何の価値も取り柄もありません。でも、明日から多分サボらないのでどうかお願いします。画力下げないで下さい。美術だけは学ばせて下さい。


ピアス制作キッド買うの忘れた。

歯医者に行くのを忘れた。

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― 新着の感想 ―
「葛飾北斎団扇」見つけたら、買っちゃいますよね^^
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