私の絵なんて便所の落書き以下です。
今日はテンペラ実習最終日である。今日が終わったら夏休みで実質的に夏休みは来週だけである。
再来週から、抽選二度落ちした版画の補講が始まる。実質的に夏休みは1週間ということになる。ふ。
学校へ来た。学内で元右隣ちんぽバカ男子と遭遇。「どこの教室でやってるん?」と話しかけられた。「絵画組成室」と答えた。元ちんぽバカ男子「頑張りましょう」「はい」
教室へ。
目の前せっかち女子に話しかけられた。
せっかち女子「昨日、勝手にティッシュ何枚か使っちゃったので、これどうぞ」
チョコレート菓子をくれた。
私「ありがとう。言わなきゃ分からないのに」
二人:爆笑
てな感じでお絵描き絵の具と展色材を取りに冷蔵庫へ。
絵の具を作って、レッツお絵描きである。お絵描きしていたら
金を画面に置く助手のデモンストレーションが始まった。まずは金の顔料に水を含ませてペインティングナイフで練る。水はと乳剤は最低限にして混ぜ合わせる。直接絵皿で混ぜてはいけない。パレットで絵の具を作成すること。展色材(乳剤)が多過ぎると透明感が出過ぎるので注意。水に対しても同様である。
絵に出来るだけ水を少なめに筆先をしっかり整えて真っ直ぐのところは定規使用しても良い。気持ちゆーーっくり筆を立てて細い線をひいていく。
髪の毛にひく線は、若干水を多めにして筆を立ててひいていく。髪の毛の流れる部分はしっかりと筆を立ててスピーディーにひいていく。
金がどうしても輝かない場合、筆先にチョンとほんの少しだけチタニウムホワイトを加える。
教授から画面内金箔貼りのデモンストレーションがはじまった。
ミッショーネの線が太くなると不細工になるから気を付けること。
白黒ミッショーネ画像をハサミで切り、白のパステルを塗る。粉が撒き散らかないようにティッシュで擦る。
物差しとボールペンで線をなぞる。
筆に接着剤をつけてフリーハンドでも溝引きでもいいので出来るだけ細く接着剤をつけていく。息を止めて線をひいたら、15分待つ。金箔を画面につけて、筆ではらう。すると金箔がつく。
やばい。時間がない。レース部分、転写してやるうう。
教授が隙間時間に模写している私と全く同じ絵を見てしまった。死にたくなった。
ワタシノエナンテ、便所の落書き以下である。
ワタシノエナンテ落書き以下である。
開き直った。色が違う、形が違うと思っても迷ってる暇はない。間違えても何しても描きすすめるのみである。便所の落書き以下なら便所の落書き以下らしく仕上げようじゃないか。
ちなみに、私と同じ絵を選んだ他の人は、物凄く絵が上手い人か単純バカだけである。もちろん私は後者である。
どうも、バカです。バカはバカなりに無理矢理完成してない絵を制限時間内に完成に近付けます。
最終日、誰も会話する人はいない。静かで助かる。
お昼休み前は時間がなくて金泥で絵の具を作成し、ヤケクソになって髪の毛部分を金泥ベタ塗りした。
お昼休みを告げるチャイムが鳴った。
間に合わなかった。全然未完成のまま...
講評用の教室に移動し、イーゼルに自分の模写した絵を置く。
お昼休みしほからお菓子をもらった。
たくさんお話した。しほ、好き。阿波踊りの詳細と、何かを教えてくれと言われた。その何かが思い出せない。美術館に、素描展一緒に行く約束をした。
講評で、描く姿勢しか褒められなかった。絵を褒められることはなかった。
やはり私なんて便所の落書きをしただけの非生産的社会のクズであることが良く分かった。
みんなの絵が上手い。私だけ便所の落書きになった。
劣等生である。劣等生は劣等生なりに
死にたい。帰ったら絵を燃やす事に決めた。
トイレで自分の顔を見た。絵の中の人は綺麗なのに、その綺麗さも描けない鏡にうつる自分の顔が、普通に醜くて憎しみを覚えた。
油分を含んでいるからこの絵は良く燃えるだろう。
今夜は泣いてやる。
泣き腫らしたら明日から、デッサン修行の夏休み送ってやる。クソ、負けるか。追いついてやる。
悔しい。