2025/08/05テンペラ画「額縁をデザインして作成しなさい」
昨日の夜は雑誌一枚の繪を読んだ。この雑誌はまずは後ろから読むのだ。絵画コンクール情報が出ているからだ。9月に締め切りのコンクールがたくさんだ。それにしてもF100号とか割と無茶言ってくる。ふ。F20号からオッケーなコンクールもある。でも、学校の課題以外でやる暇ある?テーマコンセプトは何だろうか。でも、今ここにF30号の何も描いていないキャンバスあるんだよなぁ。F15号発見。小品部門かあ。そうだよなぁ。F15は小さい絵だもんなぁ。さてさて、衝動的に描く前に雑誌に載っている作品たちを見てみようじゃないか。西田陽二さんの湖畔という作品上手っ。でも6号か・・・小さいな。六反田英一さんのブルーカメオうんま!でも、サイズSMってどれくらいだろうかなぁ。
あ、テンペラ画だ。明日からやる実習のやつだ。こんなタッチ出せてこんな絵が描けるんだ、へーえ。待ってS4号てサイズ分からない。表記統一しない?絵画業界・・・。ああ、中土井正記さんのこの絵、厚塗りなのに細かいタッチだ。凄い。同じ厚塗り族として尊敬する。待って。日曜画家コンクール銀賞の佐々木さんの小屋の鍵穴って作品凄くない?なに?どうやったら水彩でそんな表現出来るの?サイズ小さかったとしてもこれは凄い。何でこの作品が銀賞なの?グランプリがなんでネコの作品なの?
準佳作作品見て気が付いた。あ、これ、ここに載ってる人たち、写真から描いてる。なぜ分かるのか自分でも理解不能なのだが、わかる。ああ・・・そりゃ教授に写真から描いた作品バレる訳だよなぁ。なぜ佳作なのかの理由はそこなのかぁ。勉強になるなぁ。読み終わってべこべこに凹んだ。こんな上手い人たちとたたかえるなんて思ってはダメだ。まだまだ修行が足りぬ。完全保存版ゴッホの世界でも読もう。改めてゴッホの絵を見る。写真でだけれど。ゴッホ巨匠おおおお。やはりあなたは天才です。凄いいいい。あの、ゴッホ巨匠様、この絵画がゴッホが描いたものであるというフィルターを外して見てみたとしても全部名画。絵自体半端ないいい。凄すぎて、時間あったら模写させてください、ごめんなさいってなる。
朝は天才編曲家が送ってくれた凄い素敵な曲を(レコーディング予定の)ヘビーローテーションしながらゆで卵をゆでたり、収穫したミニトマトを摘んだり。いつレコーディング入ろうかな。いや、まだ歌い込みの前のききこみの時期。全てのフレーズの楽器を自分で演奏出来るようになるレベルまで聴くから、レコーディングの前は一曲を1000回くらい聴く。そして最低100回は歌の練習をする。昔もこれくらい本気で音楽やれば良かったな、ふ。横浜薬科大学の刺繍入り白衣(作業着)に着替えた。タバコを吸おうと思ってアイコスの機械にさそうとした。刺さらない。手元を見たら今日から使う水彩筆にアイコスをさしていた。あああああああ・・・水彩筆とアイコス間違えた。
てな感じで学校へ。今日からテンペラ画を描くのである。むふ。ぐへへ。
家を出た。で・・・電車の中でしきりににやけながら鼻毛抜いてる女性がいるううう。凄い。ずっと鼻毛抜いてる。てか、鼻の穴に指2本入るって凄いなぁ。見過ぎて目が合った。逸らす。ふ・・・。
バス停で同じ学校の子に話しかけられた。勇気出して、学校終わった後食事行かないか誘ったら断られた。ふ。もう、二度と勇気出しません。
一番前の自分の席ゲットおおお。
学校に着いた。WiFi繋ぐ。授業が始まった。
「みなさん、ムサビの授業の中でもっとも過酷な授業へようこそ。今回は絵の具作りから模写をして額作りまでしてテンペラ画を仕上げてもらいます。まずは下地を作ることからです。」
・・・今さらっと何て言った?先生
最も過酷だと??・・・覚悟しておかなければならないな。
兎膠。ハケで塗っていく。膠水に石膏。少しずつ加えて入れていく。水に浸ってふやかすことをぼうじゅんという。ふむふむ。漢字分からんけど覚えておこう。ビーカーに着いた石膏をヘラで膠部分に落として、後は石膏が浸りきったら八の字を描くようにゆっくりヘラを動かして混ぜ合わせていく。だまが残らなくなるまでしっかり混ぜる。混ぜたら支持体「木の板」にハケをしっかり浸して塗料を含ませて、一層目を塗っていく。一層目は塗り残しがないように。先生、そろそろおぼえられません。私のキャパシティ越えてきてます。でも、聞かなければならない。しっかりと表面に塗る。光の反射がなくなったら2層目を塗る。一層目は縦横、2層目は縦、3層目は横。塗り終わったら扇風機部屋に持っていき、乾かす。支持体は3〜4層塗ると。一層目塗る辺りからもう性格が出てきている。目の前の女子、せっかち女子だ。支持体にハケで石膏を塗るだけの行為でみんな同じことをしているのに、性格が出る。私だけ下手くそで講師から補足指示が入る。チッ。3層目を塗り終わった。乾かしている間にトイレ休憩を自主的に挟んだ。
トイレから帰ってきたら、講義が始まっていた。石膏を盛り上げて額縁をデザインすると。ふ。額縁のデザインの時間が始まった。30cm以上の定規とシャーペンを出して幅を計測して線をひいていく。額縁をデザインしながら早弁をする。ゆで卵、チョコ、ミニトマト、プロテイン。でーきた。ぐへへ。私いっちばーん!!暇だ。何が過酷なのかまだ分からない。普通に暇になったから、事務に来た。コンクール出展のチラシを片っ端から持ってきた。
待ちに待ったお昼休み到来。図書館へ。図書館に本を返却しようとした。返却口に来たら、本が絵の具で汚れてページ同士がくっついていた。「身に覚えありませんが、多分、かりる前は読めたと思うので、私がやりました、弁償します」
図書館司書「本来、ページが汚れたり、読めなくなるという破損行為は弁償なのですが、今回は何とかくっついたページ剥がしたら読めるようになったので、そのまま返却ということで大丈夫です」
私「ありがとうございます。本当にすみませんでした。今後、気を付けます」
司書「はい。よろしくお願いします」
事件だった。
てな感じでDVD返却へ。無事長谷川等伯のDVDを返却した。
世界堂前のベンチでしほに遭遇。しほと話した。しほと話した限り、私は履修登録どうやらミスしていて留年確定みたいな話になった。余裕出来たら履修登録確認しなければな・・・ふ。先週まで散々登場した右隣ちんぽバカ男子が世界堂から出てきた。昼休み最後の10秒話した。しほと同じアトリエに1週間生息するらしい。
午後の講義が始まった。ヤスリがけ、図版の転写、補筆の3つをすると、ふむふむ。
支持体に紙やすりをかけるのか。
ヤスリをかけたら茶色のパステルを使って支持体に転写と。
教室中ヤスリがけの音がするようになった。上級者になると、ヤスリがけの音でどこまで削ったらいいか聞き分けられるらしい。ヤスリがけつまらない。面倒くさくなってきたから二度やすっただけでサボり始めた。別に支持体(絵を描く部分)ボコボコでも良くない?とか思い始める。1人だけ手が止まりサボり出す。まわりみんな神経質だなー。とか思う。支持体はその辺にして、図画工作してから、パステル鉛筆シャカシャカタイム。
鉛筆シャカシャカしていて気が付く。普通に転写するというこのシャカシャカ作業、あのさ、デッサンじゃない?気が遠くなるようなシャカシャカが必要なんですけど。とか思いながら出来るだけ心を無にする。作業していたら盛り上げ材のデモンストレーションが始まった。
額縁デザイン通りに石膏を細筆で置いて行く。額縁デザイン石膏一番で終わった。先生に「上手いです」とほめられた。絵と関係ないので一つも嬉しくなかった。
帰りのバスに飛び乗った。