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2025/06/21

どうも、魂の抜け殻、すずです。

今日もすずのこんなただの日常の日記をタップしてくれてありがとうございます。

早速日記書いていきます。


午前3時20分起床。昨日レッドブル2本と書いたが3本飲んでいた。カフェインはバカとハサミは使いようとはよく言ったもので、昨日飲み過ぎたバカな私は不眠のまま目覚めることとなった。

今日からは1日2本までにしよう。

生理がまだ来ない。今日で何日目だっけか遅れてるのは。これだけ遅れると、ストレスでホルモンバランスが狂っているとしか考えられない。体調は38度5分越えの熱を出したような倦怠感、全身の痛みプラスして頭の芯がぎゅーって掴まれているかのようだ。メンタルはそれを支えるのにやっとだ。ベトナム薬(解熱鎮痛剤)の出番だ。ベトナム薬がなくなってしまうと生きて行けないことが確定している。でも、お絵描きスケジュールの空きが見えない。果たしてベトナムに行ける日は来るのだろうか・・・


白髪を発見。毛抜きで抜いていく。あれ?何十本も抜かれたシンクをよくよく観察してみたら、パーマネントイエローライトの色をしている。白髪じゃなくて絵の具だったのかぁ・・・やれやれだぜ。

朝のルーティンをこなす。お弁当の用意をする。ダークチョコ5個、プロテイン、ゆで卵2個とコンパクトなお塩。完璧だ。調子こいて、聖蹟桜ヶ丘世界堂の裏にあるカフェで買ったトアルコトアジャコーヒー豆をミキサーにかける。今日は土曜日だから優雅にコーヒータイムを過ごしたいところだが、そんな暇はない。

コーヒーを2杯一気飲みする。舌を火傷して目に涙を浮かべながら。

洗濯物をする。トマト、バジル、シソ、イタリアンパセリに水やりをする。今度の静物画のターゲットは君たちだ。すくすく育つのだ。


人物を複数人描くクロッキーをペラペラ巡りながらエスキースを考える。エスキースはケント紙か透明水彩かな。あ、水彩するには今水張りしている絵を水張り用の板から外さなければならない。そうとなったら今すぐやるぞ。カッターナイフで描いたばかりの水彩人物画のエスキースを剥がしていく。かっ、カッター切れ味悪いいいい。次の新しい水彩紙の水張りは夜やろうかな、覚えていたらだけれど。この作業、果てしなくめんどくさい。30分はかかるのだ。慣れる日は訪れるのだろうか。

あーケント紙キレらしてる。本日世界堂での買い物リストにケント紙を追加と。

※ケント紙とは、クレヨンやオイルパステルを描くのに適したツルツルした紙のことである。


座学の復習をする。朝に復習をすることは珍しい。大抵朝はアウトプットをしているからだ。

次に日本画若冲の画集を読む。若冲カッコイイ。そうだ。画集から絵の描き方、配色学ぼう。ありとあらゆる画集を本棚から取り出し、文字をすっ飛ばし絵だけを見る。やっぱり時代はベクシンスキーだよなぁ。ダリも捨てがたい。ルオーカッコイイ!!


充電器からヘッドホンを外し、気が付く。あれ〜買ったばかりのSONYのヘッドホンが絵の具で汚れてる・・・ま、いっか。考えることを放棄した。思考放棄するまでの時間はおそらく0.1秒くらいだ。



昨日一日をふと振り返る。反省点があるとしたら、髪の毛を画材として油絵を描いたことだ。昨日の晩は、夜髪の毛を洗うという世界一嫌いな行事が私を待ち受けていた。

落とすのに小一時間かかった。2日連続で髪の毛洗わなければならないなんて、私にとってはかなりの拷問に価する。


今後、油絵だけは髪の毛を描画材にするのをやめようと心に誓った。アクリルと水彩はいいよね、あはははは。



今日学校に行ったら、昨日の続きのお絵描きだけど、背景に鳥とか飛ばしてやろうかなあ

へっへっへ

何色のどんな種類の鳥を飛ばそうかなぁ。(さっき画集から学んだはずののとはこの時点で既に手法とか忘れていた気がする)


武蔵野美術大学は土曜日、普通に学校がある。授業が普通にある。大切なことだからもう一度言う。令和の時代にムサビの土曜日に休みはない。当然のことながら、世界堂も学食も空いているのである。


今日も学校へ行って油絵のお絵描きをするのである。でも、昨日と違って荷物はコンビニの小袋におさまる程度だ。勿論そのサイズの鞄よりコンビニの袋が便利だ。今日はコンビニの袋にお弁当一式と、油絵の細い線を描くのに使うと便利なセリアのガラスペンを忍ばせ、いざ登校。


絵の値段が何故高いかって?諸君私の独断と偏見で答えよう。サイズにもよるし、画材にもよるが、5〜6万円程度で売ってしまうと、人件費はおろか、画材代にもならないのだ。そして、全く同じ絵は二度と同じ作家にも描けない。(ここは、私の画力が乏しいからかもしれない)お絵描きを1枚本気で仕上げるということは、作家にとって、魂、お金、時間、脳みそ、気力、労力、人生すべてをかけて愛し抜き、時には涙を流し、時には笑い、つわりに耐え、陣痛に耐え、痛みに痛み抜き、考えに考え抜いて生まれてくる子供なのである。作品はそうして作られている。なので、絵が売られて行くときの気持ちは、大切に大切に育ててきてやっと一人前になった娘を嫁に出す父親みたいな複雑な気分になるのだ。そして、嫁に行ったら二度と会うことは出来ないのである。

それでも売れると嬉しいのだ。複雑な気分だ。


そんなことを思いながら学校へ行く。

セブンでキューピーコーワアイの疲れ目に効くドリンクとからだ全身の疲れ・ダルさにを買って飲む。頼んだ、君たち。


アトリエについた。Wi-Fiを繋ぐ。アトリエの皆は既に絵に没頭している。死にそうな顔をしながら。暗い・・・空気が暗い。朝なのに。油絵の油のシャワー。


さてさて、レッツお絵描き。


何故か教授は私だけにアドバイスをくれない。

だから自ら教授に質問した

私「先生、先生は何故私だけにアドバイスをくれないのですか?」

先生「自由に見守ってる方が伸びるタイプだからですあなたは、普段生きづらいタイプの人間だろうけど、表現に向いています。表現の世界で生きることは生き生きしています。僕はあなたの絵が好きです。

怪我だけはしないように気を付けて制作続けてみて下さい」

ええ!?何か、見抜かれてる・・・。でも

う、嬉しいじゃないか、コノヤロー。

ありがとうございます、先生。でも、あの、何か、お茶を濁された感じです。


さて、開放された気分で調子に乗って静物画に勝手に動物を登場させる。


没頭している間にお昼休みがきた。

ゆで卵をむきむき

むけないいいい

ゆで卵成功したことない気がしてきた。お絵描き出来るのになぜ目玉焼きとゆで卵成功しないのだろうか。F15号キャンバスと、キャンバスバッグを買う。2623円なり〜チャリーン

ケ・・・ケント紙買うの忘れた・・・

アトリエに戻り荷物を置く。

喫煙所に来る。昨日より今日は精神的に追い込まれている。はやくタバコを終えてアトリエに戻って制作の続きをやることしか脳にない。

タバコ終わったら学内を全力疾走する。


アトリエに戻る。

飛び交う会話たち

「凄い好き」

「ここいい」

「ああいい」

「めっちゃいい」

「ぞくぞくする」

「私も好き」

このような会話が繰り広げられている。勿論、エッチな意味合いはない。

全て描いた絵の話である。ふ。

さ、制作だ〜!


と思ったところに上海からの留学生しほがミニトマト3つあげるーってくれた。

嬉しい。ウエットティッシュまで持ってきた。かわいいやつめ。

でもさ、弁当箱パカってあけたら全てミニトマトで埋め尽くされてるのって食生活大丈夫なのかな?

ま、私も弁当箱に卵しか入ってなかったけれど。


初のクラスメイト連絡先交換したのは、中国人だ。

わーい嬉しい。

いでよ、ガラスペン

しほにあげたオソロのガラスペンで細部に色を置いていく。


絵の具が切れたので世界堂へ行く。さっ、財布とスマホ忘れたああああ。全力疾走でアトリエに戻り、また世界堂へ。3714円也。ちゃりーん



アトリエに帰ってレッツ制作!!

制作途中でトイレに入った。隣からすすり泣く声が聞こえてくる。思わずどうしたの?と聞きたいところだが自分の制作にいっぱいいっぱいで知らない人にかまってる暇はない。

制作に戻った。


私の色彩パクったやつがいるムカつく。制作時間に、どのように色を描き、混ぜ、どんな筆と油を使い、どんなふうに描いたか詳細聞いておいて、少しだけでいいから絵の具くれと言って、パレットに絵の具分けてあげたら色彩まるパクリされた。

何年ぶりかムカつく経験をした。許さないあいつ。

私より絵が上手いのになぜ人の画風パクるのだ


ムカつきをそのまま絵にぶつける。

見てろよーーーーこんちくしょーーーー!!

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