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2025/07/18

昨日の夜は課題についての説明文を書いた後、課題の確認をした。よし、樹木、植物、食物の課題のエスキースはどうせなら買ってきた花にしようと思ってアトリエの花を見た。はっはっ・・・花が枯れているううう。

食べ物たちも家にない。てか、エスキースすっ飛ばして本画ですか、ムサビよ。花屋さんに行くにしても肝心な花の名前を興味なさすぎて覚えていない。

あれ?指定画材は本画アクリルor水彩ガッシュだとおおお?木枠に水張りしている水彩紙の寸法を測る。51.5cm✕71.5cmか。どれどれ?指定サイズは455✕652以上か。要件は満たした。よし、水彩ガッシュで描いてやる。さて、次は何を描こう。クロッキー帳をペラペラ。


と、その前に参考作品は・・・おい、ムサビ。樹木、植物、食べ物の課題の参考作品にパウルルーベンスの麦わら帽子の参考作品載せるの何なん?人物画やし。全然参考にならんやん。


うーん、科目を変えよう。植物は苦手だ。見なかったことにして違う科目の課題はええと「植物」のクロッキーとドローイングをしなさい。ええ、次のページはエスキース、うむ、じゃあ本画は?F30号に描きなさい。出た。F30・・・好きな人物画でさえ悪戦苦闘したF30・・・。やばい。どっちの課題もやりたくない。ひとまず花屋に行くかなぁ。

ふ、呪われてるのか。

花屋さんにやって来た。花屋さん営業17時までだった・・・ちーん。もう一つの花屋さんへ。うん、高い。こっちの花屋さん高い。くーーー

高い花屋さんで花を物色している。恋人にあげるためではない。描くモデルとして見ている。簡単そうに描けそうな花はないか、視点はそこ一点のみである。

横浜薬科大学の白衣を着て花屋周りを彷徨いている人物をみかけたそこのあなた、おめでとう。それは私である。220円の小さな鉢植えの花にするか?いや、待つのだ。本画はF30だぞ。繰り広げられる自問自答。花屋さんの周りを1時間半くらい悩んでいる私のところへ、お巡りさんがやってきた。知らないお巡りさんだったので職務質問を受けた。多分、血まみれ(絵の具で汚れた)白衣で花屋さんの周りを彷徨いて、時にはしゃがんだりして観察している私を不審に思ったのだろう。花屋さんでなんちゃら〜言うまだ開花してない花(花に興味がなさ過ぎて名前覚えられない)220円を購入して、水をあげてアトリエに置いた。花屋さんは、太陽にたくさん当てるとどうちゃらこうちゃら言っていたが、知らない。アトリエに置くしか選択肢はないのだ。私に買われたが、最後、君はずっと室内だ。ふふ。


朝5時起床。雑務、朝のルーティンをこなす。メロンを半玉頬張る。クロッキー帳をめくる。昨日買った220円の謎植物をカキカキ。あ、9:30花屋さんが空いた。花屋さんに来た。

私「この花の紫色ください」

花屋さん「この花、紫なんてないの」

私「え?この前ここで紫買いました」

花屋さん「紫は存在しないから別の花よ」

私「この花です」

私スマホを見せる「この紫です」

花屋さん「ああ、濃いピンクね、今は白か薄いピンクしかないの」

私「そうですか・・・」

花屋さん「紫というのはこういう花の色のことを言うの(青紫の花を指差す)」

私「は・・・い・・・じゃあピンクください。白は描くのめんどくさいので」

花屋さん「ああ、あんたこの前来た子ね。色って難しいわよね」

私「はい」

花屋さん「880円です」

私「はい」

店を出て思う。花屋のおばあちゃん、あれはレッドバイオレット、即ち紫だと思うぞよ・・・

まあ、いい。アトリエに花を設置。ところでこの花何て言うんだったっけか。何の花か知らないわからない植物がアトリエに2つ並ぶこととなった。気を取り直して植物の本画B2サイズの水彩紙に水彩ガッシュでまず背景となる色を塗りつぶしていく。ミュージックスタートKingGnuである。水彩ガッシュは、ターナーのポスターカラーというものと、ニッカーのペインターズガッシュしか持っていない。画材の授業で、水彩のガッシュはホルベインとかきちんとしたメーカーじゃないと顔料の含有量がバラバラだからポスターとかにはいいが、絵画の制作にはきちんとしたメーカーのものを使いましょうと言われてた。でも、知らない。そんなの無視だ。ターナーポスターカラーのバーントシェンナを一番大きな水彩平筆で塗り塗りしていく。おかしいぞ。なぜ一番おサイフに優しいはずの水彩絵の具が一撃でなくなろうとしている。なぜだ?あ・・・ああ、そうか。面積がデカいのか。ふ。絵が大きくなって諦めたことがいくつかある。1つ目は出費だ。2つ目ははやく仕上げようとしてドライヤーを使用することだ。ドライヤーは絵がデカくなってから使ってない。水彩、アクリルにはドライヤーはきくのだが、それもわざわざドライヤーの場所まで絵を持って移動する行動がめんどくさいのだ。いちいち絵が重いのだ。油絵に至ってはそもそもドライヤーなんてきかないし。最後に諦めたことといえば、部屋を綺麗に保つことだ。床のあちこちで絵を乾かしてるからもう足の踏み場なんてものはない。歩く時は絵をどかしながら歩くスタイルだ。本画水彩ガッシュを乾かしている間に筆を洗って、クロッキーをしようとしたがやる気が出ないので、美術史を黙読。

クロッキーするかな。ミュージックを大黒摩季に変えた。この曲をきくと、またいらんことを思い出す。芸能プロダクションでも詐欺的な芸能プロダクションがかなり多く存在する。詐欺でなくても芸能界は最近実態が明るみに出てきてはいるが、詐欺芸能プロダクションはその中でもかなりライトなほうであるが、素人からすると厄介である。そして、夢を持って上京してきた無垢な人から大金を騙し取るのである。その口実に、昔敏腕プロデューサーだった芸能界では元大物が出てきて、歌詞の書き方に大黒摩季の夏が来るという曲を私の前にオーディションに来た男性に聴かせて、それをプロデュースした人物が私だとふんぞり返っていた。50万円支払う契約書にその場でサインさせていた闇を思い出す。しかしあのおじいさんのトーク能力凄かったな。当時の私は、いもしない親を登場させて、親に聞いてみないとわからないので、書類持って帰っていいですか?と逃げた。あの時の男性ミュージャン元気にしてるかなと、いや、集中だ。220円の植物をクロッキーしていたらデジャブった。こ、この植物、学校の実習で描いた静物画にあったやつと同じ種類だ。え・・・今コーヒー皿に乗ってるけどこれひょっとしてデカくなるのか!?

簡易花瓶じゃなくてこの下の白い鉢植えみたいなものの名称は知らないが、既に窮屈そうである。ふ。この子、デカくなるな。名前は知らんけど。描いていない間はお外の太陽に当ててあげよう。生き物だしなぁ。しょ、植物そんな好きじゃないけど、でも何かかわいく見えてきた。時計がなおったとの連絡が来た。時計屋さんに時計取りに行こう。レッツ立川。

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