2025/07/15
朝4時起床出来なかった。生理前の漢方薬を飲んでもだめなのか。でも、気持ちは昨日より穏やかな気がする。昨日ほど眠くはない。暴君ハバネロとチョコを食べた。完璧だ。
アトリエに作業着に着替えて移動する。今日からおNEWの作業着である。毛色を変えて、白衣を着用した。そう。みんなが想像する通りの白衣だ。とても生地がしっかりとしメイド・イン・ジャパンの白衣だ。勿論中古で購入した白衣である。でもさ、左腕に横浜薬科大学の刺繍がしてあるのは如何なるものかと思う訳よ。安かったから文句言えないのだけれどもさ、学校で着たらめっちゃ目立つやんか。まぁ、仕方ないけれど。そもそも3年次編入してきてる訳だから私がどこの大学から来たか生徒は誰も知らない。そこで白衣の左腕に横浜薬科大学と刺繍されていたら、きっと学校内で、あの薬剤師の人とか噂が立ちそうでたる。ふ。もう、どうにでもなれ!
描きなおしているF15の人物画本画を見る。うーん・・・
作業台にF30号の本画をセッティングしなおす。今日はF30号の複数人の人物画からスタートするのだ。お巡りさんと平澤商店の兄貴の間にバッハ・モーツァルト・ベートーヴェンのケルベロスを描く予定だ。まずはグーグル検索をする。ベートーヴェンは左向きだから左側に置こう。真ん中にバッハ、右側にモーツァルトだなぁ。白鉛筆を削る。そうとなったら下描きである。前にベートーヴェンはオイルパステルで単体で描いたことがあるからベートーヴェンから描いていこうか。ミュージックスタート。勿論ミュージックはルート・リッヒ・ヴァンベートーヴェンである。ぐへへ。白鉛筆でベートーヴェンの顔をカキカキ。いでよ、アクリル絵の具チタニウムホワイト&アクリル筆12号。え、何ベートーヴェン様凄い。白だけでも既にベートーヴェン様の風格漂ってる。てか、ベートーヴェン様の作った曲たちが美し過ぎます。
カキカキ。イミダゾロンイエロー、ピロールオレンジと重ねていく。
キナクリドンマゼンタに白を混ぜ混ぜしてピンクを作る。色を置く。マンガニーズブルーノーバちゃんの出番なのだ。ふふ。青も置くもんね。しばしば有名人を描いたりする時、私はその人の生涯に思いを馳せながら描く事が多い。その人物がカオスな人生を送っていればいるほどに、勝手にその人の精神とプチ同化して、私は勝手にその人になりきってしまう性質がたまに見え隠れする。ベートーヴェン様の時、ベートーヴェン様の曲聴きながらお顔を描いていると聴こえない音に、グランドピアノと五線譜とにらめっこする日々はどんなに辛かったか、そして生涯孤独に独身を貫いたことを思うと泣けてきた。ベートーヴェンさん、泣けます。丁寧に描こうとするほどあなたの音はこんな色ですと、写実からかけ離れていく。あれ、他の人物割と写実なんだけどベートーヴェンから何か狂い始めた。私はあなたほどの悲しみを背負って生きていける自信はありますが、あなたほどの辛さは知りません。涙が止まらない。ベートーヴェン様あああ。あなたの孤独、私が理解してみせますううう。筆の動きも止まらない。天才を描くのは大変である。アインシュタインを描いた時も大変だった。涙でくちょぐちょになるのだ。
お昼になった。
冷蔵庫からメロン半玉出す。ぐふ、ぐへへ、うっひよー!今日はお昼ご飯メロンだもんねーー!世の中の民よ、羨ましがるといい。にひひひ。
お昼ご飯終わったのでアトリエに戻る。さあ、ベートーヴェンの隣にはバッハ様を置くのだ。グーグル画像検索 バッハ バッハ様、そのカツラ描くの面倒くさそうです。そのカツラの下どんな頭していたのですか?バッハ様は音楽でいうと、誰もが憧れるような天才ではあるが、その生涯はお金持ちの家に生まれ、何不自由ない暮らしをし、普通に結婚して普通に子供を作り、死んだ。何も共感、感情移入出来ないタイプの天才である。画面越しにバッハ様の顔をガン見。ベートーヴェンの右横にバッハ様の顔を描く。いでよ、白鉛筆。ミュージックスタート。ヨハン・セバスチャン・バッハと。ああ・・・バッハ様の世界感、最高です。あなたの人生が例えつまらなくても音楽が凄いです。
てか、エスキース段階で複数人の人物画、ムサビの学生さんしか登場してないのに、本画、お巡りさん、平澤商店の兄貴、ベートーヴェン、バッハ、モーツァルト登場させたらさすがに教授怒るんじゃないかなぁ・・・
何処かにムサビの生徒登場させておこうかな・・・でも今はバッハに集中集中。
そうこうしているうちにあっという間にバッハがいい感じになった。筆洗いに行こう。
さてさてモーツァルト様を描くのに先にモーツァルトにミュージックを変えた。モーツァルト様は、女性狂いの無類の女性好きだったと知られている。生涯書いた曲は600曲とか。才能も何もない私から負け犬の遠吠えをさせてもらうと、少ない。私の方がモーツァルト様が書いた曲より数は書いてる。クオリティーは雲泥の差だけれど。ふ。でもモーツァルト様凄い。やはりあなたも天才です。恋多き人生を送ったモーツァルトは、たくさんの曲が恋の音色。でも、多分何曲かごとに違う女性に向けて書いたと思うとなんか複雑な気分。存在自体が人をおちょくってるんだからおおいにおちょくりながら描いてあげます、モーツァルト様。あーーーー。レクイエムDマイナー最高。モーツァルト様、あなたのことは好きになれないけれども、あなたの音楽は好きです。ふ。いでよ、タブレット、いでよ、白鉛筆。3人とも大好きな音楽の巨匠たち。ぐへへ。ミュージックがキラキラ星変奏曲に変わった。モーツァルト様ああああ。やはりあなたの曲は素晴らしい。モーツァルト様も何とか仕上がった。次は3人の大作曲家たちの顔でケルベロスの胴体を描いていくのだ。いでよ、グーグル画像検索っ。ケルベロスを描いて行く間はやはりミュージックはバッハに限る。バッハ、かっこよすぎてロックだぜ!クラシックだけれど。ケルベロスの胴体描いたらとんでもなく強そうなモンスターが誕生した。これはきっと誰も勝てない。勝てる気がしない。この手で生み出してしまったベートーヴェン・バッハ・モーツァルトのケルベロス恐ろしや。さてと、これ以上何をしよう。とりあえず残った絵の具を本一冊作る課題に塗り塗り。あは、お絵描き楽しい。何も考えずにただ筆を走らせる。この課題神か?課題の意図は見ていない。読むと多分本一冊何て作れないから。作品説明なんてのは後付けで良いのだ。なぜなら私はいつも後付けで描いている。じゃないとはじめから計算して描くなんてやってられない。さてと、筆洗おう。放課後は何を描こうかな。学校行ってないけれど。