2025/07/09
昨日は、夕方くらいからF30号の本画の人物の顔に色を入れ始めた。まずは赤い血の色から。次に黄色でクロッキーさせてもらったお巡りさんの肌の色を塗っていく。ふふふふ。人物画は顔を緑色に描く画風がお絵描きをはじめてから今までずっとマイブームである。三つ子の魂百までとは良く言ったものだ。でも、何だか少しだけ最近人物画が写実的になりそうになるからそこで写実的になりそうな部分を壊す。そしてまたカキカキ。塗り塗り。お巡りさんの胴体にも少し色が入った。格好良く描いてあげますね、お巡りさん。お巡りさんの胴体のトビウオのヒレにチタニウムホワイトを塗り塗り。結構夜遅くなってきたので、余った絵の具を本一冊作成する課題に塗り塗り。ペアリングのデザインとかする。好きとか文字いれる。画用紙の中でだけれど。ふふふ。
その後、夜お風呂に入ろうと思ったら、お風呂から異臭が漂っていた。生ごみのような匂い。例えるならセブ島のスラム街の臭いがした。だから仕方なくお湯を抜いて、丁寧にバスマジックリンでお風呂を洗い、キッチンでお湯を作ってタオルで身体を拭いた。ボロアパートはシャワーなんてハイテクなものは壊れていてそもそも使えないのである。お風呂も夏場は沸かす時間が短くてすむが、それでも30分はかかるぜベイベー。
その後、少しだけ色彩学のレポートを書いた。手書きでも良いのが武蔵野美術大学の良いところである。指定にボールペンだとか書かれてないから書かれてないことは何でもやっていいという解釈をする。原稿用紙に色鉛筆でふんだんにカラフルにして書いている教授め、読みにくくしてやるからな。にひひひ。これはまた後日続きをやろう。
朝4時起床。とにもかくにもクロッキータイム。シャカシャカシャカシャカシャカシャカ。ひたすら鉛筆シャカシャカ。
次はF30号の人物画の本画である。いでよ12号丸筆、チタニウムホワイト。胴体のトビウオのヒレをぬりぬり。トビウオの胴体も塗り塗り。
あ、ゴミ出しするの忘れてた。東京でも、この地域は、燃えるゴミ、プラゴミ、不燃ごみとある。不燃ごみは月2回しか出すチャンスがない。今日はチャンスなのである。待っていました、不燃ごみ。不燃ごみに大量の空になったフィキサチーフの缶や、デザインコートの缶やら、アクリルコーティング、コレヨンコートの缶を詰め込んで、出した。ふう。すっきり。
F30人物画に戻ろう。と、スマホに通知。世界堂からだ。どれどれ・・・てっ・・・天下のホルベイン様がナイトフォールカラーズという新色が出ただとおおおお?ぐぬぬ。次世界堂行ったら買わずに帰ってくる我慢というストレスを抱えそうだぜ。ホルベイン、私に色仕掛けしてくるの本当困る。 さてと、制作制作。ミュージックスタート今日はGREEN DAYだ。ふふ。人物画モデルのお巡りさんの髪の毛を塗り塗り、帽子を塗り塗り。あ、何か気が変わった。やっぱりお巡りさん制服描かないでねって行ってたけど、帽子描きます。クロッキー描かなかったから良いよね?本画描かないでねとは言われてないし。いでよ、カドミウムイエロー、ふふ、ふふふ。お巡りさんの紋章を新調に塗り塗り。
にひひ。残ることが確定した色を、本一冊作る課題にスースー筆を走らせたり、ペタペタしたりしていく。
一旦ここで筆洗いタイムである。
はやめのお昼ご飯にプロテインを流し込む。足りない。豆腐と納豆を追加で食べる。お腹いっぱい。
午後はF15号の風景画の課題をやるかな。なんか気が進まないけど。ダメだ。気が進まないにも程がある。版画の下絵にするかな〜
迷ってる時間が勿体ない。作業台にF30号人物画をどけて、F15号風景画をセッティングした。ミュージックスタート。T-BOLANアルバムに決めた。お絵描きスタート。
買い物リスト4号平筆、チタニウムホワイト、マーズブラックと。T-BOLANとの出会いは、児童相談所だった。これから入る児童養護施設を探すまでに一時保護として過ごした天国みたいな日々だった。親元にいる期間というのは本当に辛かった。食事さえ与えられず、与えられる時は、猫缶とか毒入りのもの、腐った食べ物しかなかったから、その辺にいる飼い犬からドッグフードを奪って食べた。食べられるものなら何でも食べて飢えをしのいだ。家に戻るとずっと暴力暴力暴力、言葉の暴力と虐待される生活だった。でも、児童相談所は食事は決まった時間に出てくるし、置いてあるCDは運動と勉強の時間以外は好きに聴いて良かった。人と話しても、何をしても怒られなかった。その児童相談所で出会ったCDがT-BOLANとデビー・ギブソンである。T-BOLAN最高。顔見たことないし、知らんけど。胸が締め付けられるメロディーだ。私の人生のスタートは児童相談所にありなのである。エモい。エモいぜ。建物の色を作り塗り塗り。あれ、泣けてきた。ミュージックを変えよう。Coccoのアルバムクムイウタスタート。ひゃっはー暗くて最高だ。Coccoさん、分かってる、芸術ってものを。ぐへへ。
さあ、世界堂へ行こうと思って現金を確認した。一万円札がない・・・ちーん・・・銀行行ってから行くかな。
銀行のキャッシュカードをスマホ財布一体型の手帳部分にシュッとつめた。
家を出た。浴衣女子2人組を発見した。浴衣を観察したくてあとをつけた。
散々浴衣女子の後を付け回した後、世界堂へ行く前に散髪屋にやって来た。私は髪の毛を切ると言うことが昔から嫌いである。シャキッシャキッと髪を切るハサミの音が右耳に聞こえると、叫びたくなるのだ。どれぐらい嫌いかというと、ムンクの叫びを描きたくなるくらい嫌いだ。だが、今回は勇気を出してショートカットにしようと決めた。よし、言うんだ、言うんだ美容師さんに。勇気を出して言うのだ自分。心臓のバクバクは張り裂けそうである。
美容師さん「今回はどうされますか?」
私「ショートカット、いや、あの、トリートメントでお願いします」
美容室さん「トリートメントでよろしいですか?」
私「はい」
ああああああああ・・・言えなかった。意気地なしいいい。ハサミの音の恐怖に負けた。ふ。しばらくはロングヘアとまた日々戦わなければならないぜ。
でも、考えてもごらんよ。髪の毛長いと、髪の毛を画材としても使えるじゃーん。凄い便利じゃーん。てか何よりシャンプーしてくれるから、今日髪の毛洗う予定が潰れたのが嬉しい。ふふふ。
やばい。待ち時間が暇である。世界堂行こうとしていたから勿論何も持ってきていない。くううう。こんなことならクロッキー帳と鉛筆持ってくれば良かった。後悔先に立たずだぜ、ふ。結果的に先っちょしか切れないから、超ロングヘアから抜け出すことが出来ないのである。人にはその人それぞれの道ってものがあるのだよ、すず。あなたはロングヘアで生きていく性なのです。浴衣女子の跡をつけなければこんなことにはならなかったのに。ふ。
やばい。暇だ。お絵描きはじめる前まで暇をどのようにして潰していた?あれ?思い出せない。
美容師さん「絵、描かれるんですか?」
私「なんでわかるんですか!?もしかして美容師さんエスパーなんですか!?」
美容師さん「手とか髪の毛とかに絵の具がついているから・・・」
私「あ、そうですか。バレちゃいましたか」
美容師さん「どれくらいの時間普段描いていますか?」
私「多分13時間とかそれくらいだと思います」
美容師さん「え!?・・・13時間!?ここ来る前も描いてましたか?」
私「はい。描いてました」
私何か変なこと言ったかなぁ。普通のことだと思うんだけどな。あ、お絵描きする前暇潰しは読書してたな、うん。本ばっかり読んでたなとか考えていた時
美容師さん「髪の毛についた絵の具が取れないです」
私「あは、そうですか、別に構いません」
美容師さんと私(大爆笑)
美容師さん「美大生ですか?」
私「そうなのです。」
てな会話が繰り広げられた。
何だか、美術業界以外の人が心に余裕を持って輝いて見える。そして、優しい。世界ってもっと広くて平和で優しいものなのかもしれないな。あれ?私、そもそも優しい世界に生きたことあったっけか!?考えてはみるものの思い当たる節がない。あれ?ずっと茨の道生きてない?気のせいかな。気のせいということにしておこう。
思っていたよりトリートメントに時間を取られてしまった。
世界堂は明日学校の世界堂へ行こう。あ、でも帰りに銀行には行こう。家に帰ったらまた戦場だなぁ。
カフェに来た。寄り道してるんじゃない、アホ。カフェオレを頼む。カフェに来たのに、時間がないから一気飲みをする。凄い美味しいカフェオレなのにあまり意味がない。何かデジャヴだなぁ。でも、飾られてる日本画と水彩画はガン見する。人間て多分学習シナイ。行きつけのカフェに絵を飾ってもらうことになった。課題以外にお絵描きしてる時間ない・・・ちょっと待ってて下さいね。飾ってくれてインスタで宣伝してくれて、委託販売してくれるのはちょっと魅力なので。
ATMで現金三万円をおろしてキラキラ大学生たちをチラチラ見て、キラキラたちとは逆方向、家へと向かう。帰宅。ミュージックスタートCoccoのクムイウタ続きである。何周かしている気がするけど、お絵描きスタート。F15キャンバス風景画を写実的にひたすら地道に地味な作業の繰り返し。色を作ってあっちを塗り塗り、こっちを塗り塗り。一番最初に見てほしい、主役にしたい、視線誘導したい黄色のコンテは、イソインドリノンイエローちゃん、君に決めた!まずは一層目を塗り塗り。二層目、三層目も塗り塗り。あー・・・嘘をついて背景もっと暗くした方がこの子が主役の視線誘導的構図になるなぁ。うーむ。行き詰まってきた。